2016年7月3日日曜日

学校創立3周年記念+私の送別会。感情が欠落した一日

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


今朝5:30まで夜通し料理を作っていました。その数40人分!
私はイモ担当なので、イモの皮むきだけですごく時間がかかり、手の震えが止まりません。
作ったのは肉じゃが、大根と鶏肉の煮物、ポテトサラダをゆうべのうちに。少し仮眠を取って今日の午前中にカレー。
私が作ったもののほかに、赤飯、手巻き寿司、鳥手羽のガーリック焼き、ハンバーグが並びました。

パーティーが始まる時には睡眠不足と疲労でもう結構疲れていましたね(^^;)

結局来たのは25~30人ぐらいでしょうか。
もう来なくなってしまった過去の学生や知り合いも何人か来てくれました。


最初に校長から3周年記念の挨拶があり、その後料理を食べ、チーム対抗でゲームをし、最後に私の挨拶。


前の日に「寂しい」という感情が襲ってきたこともあり、今日は泣くかもしれないと思っていたんですが、予想に反して不思議なぐらい全然何も感じませんでした。どんな挨拶をしたのかも覚えていません。周りはきっと私が感極まって泣くと思っていたようで「大丈夫?大丈夫?」と心配してくれたり、学生が寂しそうな顔で「行かないで~」と言ってくれたりしましたが、私は頭の芯が麻痺したように、本当に何も感じませんでした。疲れていたからというのもあるかもしれませんし、まだあと1週間授業が残っていて今日が最後じゃないというのもあったかもしれません。
最後に写真を撮っているときも、ただぼーっとひきつった笑顔を作っていました。

なんというか、今日は感情が欠落していた日でした。何も考えず、何も感じず、ただぼーっと自動的に動いている感じ。でも、最近よくあるんです。今いるこの場所が作られた空間のように感じたり、自分に起きていることを他人のことのように眺めているように感じたり、特によく考えもせず流れのままに行動することが。
ヨガや瞑想で、感情に流されないようにトレーニングしてきた成果でしょうか。わかりません。

とにかく今日の私は、中身空っぽ、無感覚、無思考な状態だったのでした。





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年7月2日土曜日

引き継ぎの先生に授業をバトンタッチして、襲ってきた感情

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

あっと言う間に7月ですね。
今月からクラスを新しい先生に引き継ぐことになり、私は授業見学させてもらいました。
先生も学習者も勝手が違うので緊張していました。最初はしょうがないですね。

自分で教えているときは必死なのでごまかせていましたが、今日、後ろから授業を見ていてはっきりと感じたのは「この学習者たちと離れるのが寂しい」という気持ち。「この学習者たちとの時間、楽しかったな」という気持ち。
いろいろ個性はありますが、本当にかわいいんです。本当に一生懸命勉強しているんです。
こんないい学習者たちに恵まれているのに、私は何をしようとしているんだろう?と。
いろいろ悩んで、先に進むこと、帰ることを決めたはずなのに、後ろ髪を引かれている自分がいます。
分かっていたんです。だから学習者のことを考えないようにしてきたのに、今日ふっと恐れていた感情が襲ってきました。

今までは「任期」と言うものがありましたから、気持ちに関係なく帰国が決まっていてそれにしたがって行動していました。でも今回の帰国は自分が決めたこと。ご自分で学習者を置いてそこを去る、と決めた先生方は、みなさんこんなに苦しい気持ちになるんでしょうか。自分へのペナルティだと思って、甘んじて受けるのでしょうか。そうだとしたら、私もこの苦しみをとことん味わわなければなりませんね。


冷静に状況を見ている自分と、感情に揺さぶられている自分。どっちも、自分。


明日はパーティがあります。
すでに知っている人もいますが、そこで全員に帰国することを告げます。
今晩から明日の朝にかけて、パーティに来てくれる学習者のために40人分の料理を作ります。
せめて、感謝の気持ちと愛をいっぱいいっぱい込めようと思います。


今日はみっともない今の気持ちを素直にそのまま書いてみました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。



ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月22日水曜日

語学教師が語学を習うと・・・④

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、スペイン語を習って気づいた点をまとめました。今回で最後になります。よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・④




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月18日土曜日

上級クラス終了前。帰国してしまう学生と一緒に「bocatta」で最後のゴハン

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

当校で一番ハイレベルなクラスがとうとう閉講となります。
二人きりのクラスで、一人はアメリカ人、一人はペルー人の女の子。
私がこのクラス担当になった時にもこの二人から始まり、途中増えて5人ぐらいになった時もありましたが、やっぱり最後残ったのもこの二人でした。
アメリカ人の女の子がアメリカに完全帰国することが決まったんです。
前から話は聞いていたんですが、ついにこの時が来ました。
ペルー人の子も7,8月はいろいろ忙しくて休む予定でいたんだそう。
私も帰国予定だし、さすがにこれはちょっとクラス存続が厳しいことを校長が伝え、ペルー人の子が了承したのでした。

クラスは6月末までありますが、アメリカ人の子が明日帰国なので、今日は送別会というか最後にみんなで食事会をしました。

彼女たちはベジタリアンなので、お店選びを任せたところ、「bocatta」というイタリアンのお店になり、クラス終了後そこへ。

ここはベジタリアンでも食べられる、つまり肉を使っていない料理も結構あるそうなんです。
みんなそれぞれ好きな物を注文しました。
私が選んだのはベジタリアンピザ。すごく大きい。
ペルーのイタリアンは、日本人の私には塩味が強いところが多く、あまりおいしくない印象でしたが、ここも例にもれずしょっぱかった(苦笑)
他の人に聞いてもやっぱりちょっとしょっぱかったりとか、イマイチだったりとかで、ペルー人の子は自分の残して私のピザを食べてました(^^;)

味はともかく、食べながら思い出話やこれからの話に花が咲きました。話しても話してもいろいろ出てきます。

この二人は本当によくがんばってきました。
聞けば、アメリカ人の子が日本語を習い始めてから7,8年、ペルー人の子は5年だそうです。
こんなにも長く日本語を学習し続けてくれたことに、本当に感謝です。

アメリカ人の子は、それこそ余程のことがない限りクラスを休みませんでしたし、宿題もきちんとやってきて、いろいろな知識を持っているし、私にはない新鮮な視点で意見を言ってくれるので彼女と話すのが楽しみでした。同じクラスでもやっぱりちょっと日本語能力に差があったのですが、でもアメリカ人の子はペルー人の子をさりげなくリードしたり、辛抱強く待ったり、とんちんかんな返事でも誠実に答えたりして、相手を尊重する姿勢をもった優しい子でした。
教師である私は知りませんでしたが、クラス外でも親交を深めていたようです。
内発的動機付けでも「関係性」がモチベーションアップの要素になっていますが、この二人は本当に支え合ってきたんでしょうね。そんな相棒がいなくなるんだったら、やっぱり一人で続けるのはしんどいでしょう。別れ際、泣いてましたもん。

ウチでのクラスは終了になりますが、これからもそれぞれの場所で、自分のペースで、日本語学習を続けていってほしいです。

最後に撮った記念写真。
教室じゃなくてレストランなのもご愛嬌。

ララさん、アメリカに帰っても元気でね!私たちのこと、時々思い出してくれると嬉しい。
ジョセさん、来週最後のクラス、がんばりましょうね!





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月17日金曜日

本日のクラスのワンシーン 6/17 クラスみんなが仲良しとは限らない

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


私がいつもクラスで語彙を覚えるためにやっている活動に、「ステッカーチャレンジ」というペアワークがあります。
語彙表の単語を制限時間内に言う活動です。
ペアになり、最初はリスト順にスペイン語→日本語、それが制限時間内に言えたらスペイン語→日本語、それもできたら今度はランダムに日本語→スペイン語、スペイン語→日本語を言います。1段階パスするたびにシールをゲット。

自分が語学の授業でこの活動をやってみるみる単語が覚えられたので、これはいい!と思って自分のクラスにも取り入れました。どこの国でやっても学生が好きな活動で、単語の覚えも速いです。

あるクラスではこの活動が特にアツい。本気で取り組んでいる学生は、家でも授業前にもしっかり練習して本番に備えています。やっている最中にもキーを出す学生のスピードが遅いと「遅い!もっと速く!」とせかすほど(笑)。もし制限時間内に言えなかったときは、容赦なくキーを出してくれた学生に対して「あんた遅い!もっと速く言ってよ~」とか「もっと速い人と組みたい」などと言っています。こういうことが言えるのもこのクラスのいいところ、仲がいいからなのでしょう。
言われた方もちょっとはショックだと思うのですが、それでいじけるのではなく、ちゃんと練習してくるようになります。
そして合格できたとき、とても嬉しそうに二人で喜んでいます。
一人の力だけじゃ合格できないからこそ、合格できた時二人で喜びを分かち合えるのです。


あるとき、AさんとBさんをペアにしました。Bさんだけ遅れをとっていたから、キーを出すのが速いAさんと組ませて今日こそはパスして次の段階に進んでほしかったのです。
ところがBさんは私に「(Aさんと組むのは)No~」と言ってきました。
私はAさんは後から入ってきた学生なので、あまり話したことない、あまりよく知らないクラスメートだから嫌なのかな?と思い、そんなに気にせずそのままペアになってもらいました。
そしてペアワークスタート。
案の定あちらこちらから「もっと速く!」という声が聞こえてきます。
でも終わった時、いつもとちょっと違いました。AさんとBさんのペアではBさんがキーを出しAさんが答えていたのですが、どうもBさんのスピードが遅かったようで、Aさんは合格できませんでした。
制限時間になったときAさんはため息をつき、首を横にふりながら、「遅いんだよ」と怒った顔でいいました。Bさんは何も言いません。他のペアが「遅いんだよ!」とか笑顔で文句を言っている中、このペアだけ空気が違いました。
Aさんが本気で練習してきたから、Bさんの練習不足に足をひっぱられたと思っているのだと思いました。
交代して今度はBさんが答える番になりスタート。Bさんは合格しましたが、ほかのペアのように「やったね」「よかったね」と喜びを分かち合うどころか、Aさんは「これくらい当たり前にできてくれよ」と言わんばかりだったし、Bさんは合格できたのにちっとも嬉しそうではありませんでした。

このとき、この二人は本当に仲がよくないんだと悟りました。
ペアにするときにBさんが「No~」と言っていたのをあまり気に留めずにペアにしてしまった私の落ち度です。
今まで他の国でもさんざんやってきましたが、こんなに険悪なムードになったことはありませんでした。
本気な分、相手の練習不足を責めてしまうし、仲が良くないと責められた方はやっぱり傷つくのです。
真剣であればあるほど、相手との信頼関係が大切なんですね。
そして一見みんな仲良しに見えるクラスでも、その中には気が合う人と合わない人がいる、というのも人間なんだから当たり前のことです。教師なのに、その辺の観察が足りていませんでした。

ペアワークが終わってその後の授業はなごやかに進みましたが、授業後気になってBさんに声をかけると、Bさんは「(Aさんは)きらい、きらい」と言いました。やっぱり仲良くなかったんですね。

二人に嫌な思いをさせてしまったこと、本当に反省しています。
人が違えば関係も違ってくる。「今まで○○だったから」とか「このクラスはみんな○○だから」とかの先入観や思い込みでざっくり学習者を見るのではなく、ちゃんと「今ここ」を、一人一人を見られるようになりたいと思いました。

今日は失敗から学んだこと、「やっちまった」記事でした。







ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月6日月曜日

本日のクラスのワンシーン 6/6 新Basico1開講と新しい先生

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

またまた新規学生を迎えて、Basico1クラスが開講しました。
今回は夕方からの授業ということもあり、登録者5名でスタート。
しかも初日の今日は1名欠席でした。

あとで聞いたところ、日曜日の大統領選で投票するために地元に帰っていたので来られなかったそうな。次回来てくれることを期待して。

このクラスには50代のセニョール(男性)が一人います。
日本に長年住んでいたことがあるそうで、話は出来ますが読み書きが全然。
この口頭表現と読み書き能力のギャップは日本帰りのペルー人によくみられる傾向です。

当校にもこれまで何人か日本帰りで日本語学習を希望する人がプレイスメントテストを受けに来たのですが、中には自分で思っていたレベルよりもずっと下のレベルになる人もいて、それはやっぱり読み書きができないせいなんですが、それが不満で登録しないで帰って行く人もいました。

そのことを考えると、こちらのセニョール、「自分はこんなにできるんだアピール」をすることもなく「できない」ことを受け入れてくださいました。
初日のクラスでも「おれ知ってるぜアピール」少なく、あいさつなどすでに知っているものは初めて日本語を習い始めた若者たちに発話機会を譲るなど、あたたかく見守ってくれている印象を持ちました。

初日はまだまだ固いですが、笑顔も見られたし質問も出たし、まあまあじゃないでしょうか。

他のクラスに40代セニョーラ(こちらも日本滞在経験者)もおり、だんだん学習者の年齢層が幅広くなってきました。
人生経験が長い方がいると、クラスの雰囲気がやっぱり違うのでいいですね。
これからもどんどんいろんな人たちに来てほしいものです。




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月4日土曜日

語学教師が語学を習うと・・・③

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、今タームで気づいた点をまとめましたので、よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・③




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村