2016年7月3日日曜日

学校創立3周年記念+私の送別会。感情が欠落した一日

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


今朝5:30まで夜通し料理を作っていました。その数40人分!
私はイモ担当なので、イモの皮むきだけですごく時間がかかり、手の震えが止まりません。
作ったのは肉じゃが、大根と鶏肉の煮物、ポテトサラダをゆうべのうちに。少し仮眠を取って今日の午前中にカレー。
私が作ったもののほかに、赤飯、手巻き寿司、鳥手羽のガーリック焼き、ハンバーグが並びました。

パーティーが始まる時には睡眠不足と疲労でもう結構疲れていましたね(^^;)

結局来たのは25~30人ぐらいでしょうか。
もう来なくなってしまった過去の学生や知り合いも何人か来てくれました。


最初に校長から3周年記念の挨拶があり、その後料理を食べ、チーム対抗でゲームをし、最後に私の挨拶。


前の日に「寂しい」という感情が襲ってきたこともあり、今日は泣くかもしれないと思っていたんですが、予想に反して不思議なぐらい全然何も感じませんでした。どんな挨拶をしたのかも覚えていません。周りはきっと私が感極まって泣くと思っていたようで「大丈夫?大丈夫?」と心配してくれたり、学生が寂しそうな顔で「行かないで~」と言ってくれたりしましたが、私は頭の芯が麻痺したように、本当に何も感じませんでした。疲れていたからというのもあるかもしれませんし、まだあと1週間授業が残っていて今日が最後じゃないというのもあったかもしれません。
最後に写真を撮っているときも、ただぼーっとひきつった笑顔を作っていました。

なんというか、今日は感情が欠落していた日でした。何も考えず、何も感じず、ただぼーっと自動的に動いている感じ。でも、最近よくあるんです。今いるこの場所が作られた空間のように感じたり、自分に起きていることを他人のことのように眺めているように感じたり、特によく考えもせず流れのままに行動することが。
ヨガや瞑想で、感情に流されないようにトレーニングしてきた成果でしょうか。わかりません。

とにかく今日の私は、中身空っぽ、無感覚、無思考な状態だったのでした。





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年7月2日土曜日

引き継ぎの先生に授業をバトンタッチして、襲ってきた感情

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

あっと言う間に7月ですね。
今月からクラスを新しい先生に引き継ぐことになり、私は授業見学させてもらいました。
先生も学習者も勝手が違うので緊張していました。最初はしょうがないですね。

自分で教えているときは必死なのでごまかせていましたが、今日、後ろから授業を見ていてはっきりと感じたのは「この学習者たちと離れるのが寂しい」という気持ち。「この学習者たちとの時間、楽しかったな」という気持ち。
いろいろ個性はありますが、本当にかわいいんです。本当に一生懸命勉強しているんです。
こんないい学習者たちに恵まれているのに、私は何をしようとしているんだろう?と。
いろいろ悩んで、先に進むこと、帰ることを決めたはずなのに、後ろ髪を引かれている自分がいます。
分かっていたんです。だから学習者のことを考えないようにしてきたのに、今日ふっと恐れていた感情が襲ってきました。

今までは「任期」と言うものがありましたから、気持ちに関係なく帰国が決まっていてそれにしたがって行動していました。でも今回の帰国は自分が決めたこと。ご自分で学習者を置いてそこを去る、と決めた先生方は、みなさんこんなに苦しい気持ちになるんでしょうか。自分へのペナルティだと思って、甘んじて受けるのでしょうか。そうだとしたら、私もこの苦しみをとことん味わわなければなりませんね。


冷静に状況を見ている自分と、感情に揺さぶられている自分。どっちも、自分。


明日はパーティがあります。
すでに知っている人もいますが、そこで全員に帰国することを告げます。
今晩から明日の朝にかけて、パーティに来てくれる学習者のために40人分の料理を作ります。
せめて、感謝の気持ちと愛をいっぱいいっぱい込めようと思います。


今日はみっともない今の気持ちを素直にそのまま書いてみました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。



ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月22日水曜日

語学教師が語学を習うと・・・④

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、スペイン語を習って気づいた点をまとめました。今回で最後になります。よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・④




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月18日土曜日

上級クラス終了前。帰国してしまう学生と一緒に「bocatta」で最後のゴハン

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

当校で一番ハイレベルなクラスがとうとう閉講となります。
二人きりのクラスで、一人はアメリカ人、一人はペルー人の女の子。
私がこのクラス担当になった時にもこの二人から始まり、途中増えて5人ぐらいになった時もありましたが、やっぱり最後残ったのもこの二人でした。
アメリカ人の女の子がアメリカに完全帰国することが決まったんです。
前から話は聞いていたんですが、ついにこの時が来ました。
ペルー人の子も7,8月はいろいろ忙しくて休む予定でいたんだそう。
私も帰国予定だし、さすがにこれはちょっとクラス存続が厳しいことを校長が伝え、ペルー人の子が了承したのでした。

クラスは6月末までありますが、アメリカ人の子が明日帰国なので、今日は送別会というか最後にみんなで食事会をしました。

彼女たちはベジタリアンなので、お店選びを任せたところ、「bocatta」というイタリアンのお店になり、クラス終了後そこへ。

ここはベジタリアンでも食べられる、つまり肉を使っていない料理も結構あるそうなんです。
みんなそれぞれ好きな物を注文しました。
私が選んだのはベジタリアンピザ。すごく大きい。
ペルーのイタリアンは、日本人の私には塩味が強いところが多く、あまりおいしくない印象でしたが、ここも例にもれずしょっぱかった(苦笑)
他の人に聞いてもやっぱりちょっとしょっぱかったりとか、イマイチだったりとかで、ペルー人の子は自分の残して私のピザを食べてました(^^;)

味はともかく、食べながら思い出話やこれからの話に花が咲きました。話しても話してもいろいろ出てきます。

この二人は本当によくがんばってきました。
聞けば、アメリカ人の子が日本語を習い始めてから7,8年、ペルー人の子は5年だそうです。
こんなにも長く日本語を学習し続けてくれたことに、本当に感謝です。

アメリカ人の子は、それこそ余程のことがない限りクラスを休みませんでしたし、宿題もきちんとやってきて、いろいろな知識を持っているし、私にはない新鮮な視点で意見を言ってくれるので彼女と話すのが楽しみでした。同じクラスでもやっぱりちょっと日本語能力に差があったのですが、でもアメリカ人の子はペルー人の子をさりげなくリードしたり、辛抱強く待ったり、とんちんかんな返事でも誠実に答えたりして、相手を尊重する姿勢をもった優しい子でした。
教師である私は知りませんでしたが、クラス外でも親交を深めていたようです。
内発的動機付けでも「関係性」がモチベーションアップの要素になっていますが、この二人は本当に支え合ってきたんでしょうね。そんな相棒がいなくなるんだったら、やっぱり一人で続けるのはしんどいでしょう。別れ際、泣いてましたもん。

ウチでのクラスは終了になりますが、これからもそれぞれの場所で、自分のペースで、日本語学習を続けていってほしいです。

最後に撮った記念写真。
教室じゃなくてレストランなのもご愛嬌。

ララさん、アメリカに帰っても元気でね!私たちのこと、時々思い出してくれると嬉しい。
ジョセさん、来週最後のクラス、がんばりましょうね!





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月17日金曜日

本日のクラスのワンシーン 6/17 クラスみんなが仲良しとは限らない

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


私がいつもクラスで語彙を覚えるためにやっている活動に、「ステッカーチャレンジ」というペアワークがあります。
語彙表の単語を制限時間内に言う活動です。
ペアになり、最初はリスト順にスペイン語→日本語、それが制限時間内に言えたらスペイン語→日本語、それもできたら今度はランダムに日本語→スペイン語、スペイン語→日本語を言います。1段階パスするたびにシールをゲット。

自分が語学の授業でこの活動をやってみるみる単語が覚えられたので、これはいい!と思って自分のクラスにも取り入れました。どこの国でやっても学生が好きな活動で、単語の覚えも速いです。

あるクラスではこの活動が特にアツい。本気で取り組んでいる学生は、家でも授業前にもしっかり練習して本番に備えています。やっている最中にもキーを出す学生のスピードが遅いと「遅い!もっと速く!」とせかすほど(笑)。もし制限時間内に言えなかったときは、容赦なくキーを出してくれた学生に対して「あんた遅い!もっと速く言ってよ~」とか「もっと速い人と組みたい」などと言っています。こういうことが言えるのもこのクラスのいいところ、仲がいいからなのでしょう。
言われた方もちょっとはショックだと思うのですが、それでいじけるのではなく、ちゃんと練習してくるようになります。
そして合格できたとき、とても嬉しそうに二人で喜んでいます。
一人の力だけじゃ合格できないからこそ、合格できた時二人で喜びを分かち合えるのです。


あるとき、AさんとBさんをペアにしました。Bさんだけ遅れをとっていたから、キーを出すのが速いAさんと組ませて今日こそはパスして次の段階に進んでほしかったのです。
ところがBさんは私に「(Aさんと組むのは)No~」と言ってきました。
私はAさんは後から入ってきた学生なので、あまり話したことない、あまりよく知らないクラスメートだから嫌なのかな?と思い、そんなに気にせずそのままペアになってもらいました。
そしてペアワークスタート。
案の定あちらこちらから「もっと速く!」という声が聞こえてきます。
でも終わった時、いつもとちょっと違いました。AさんとBさんのペアではBさんがキーを出しAさんが答えていたのですが、どうもBさんのスピードが遅かったようで、Aさんは合格できませんでした。
制限時間になったときAさんはため息をつき、首を横にふりながら、「遅いんだよ」と怒った顔でいいました。Bさんは何も言いません。他のペアが「遅いんだよ!」とか笑顔で文句を言っている中、このペアだけ空気が違いました。
Aさんが本気で練習してきたから、Bさんの練習不足に足をひっぱられたと思っているのだと思いました。
交代して今度はBさんが答える番になりスタート。Bさんは合格しましたが、ほかのペアのように「やったね」「よかったね」と喜びを分かち合うどころか、Aさんは「これくらい当たり前にできてくれよ」と言わんばかりだったし、Bさんは合格できたのにちっとも嬉しそうではありませんでした。

このとき、この二人は本当に仲がよくないんだと悟りました。
ペアにするときにBさんが「No~」と言っていたのをあまり気に留めずにペアにしてしまった私の落ち度です。
今まで他の国でもさんざんやってきましたが、こんなに険悪なムードになったことはありませんでした。
本気な分、相手の練習不足を責めてしまうし、仲が良くないと責められた方はやっぱり傷つくのです。
真剣であればあるほど、相手との信頼関係が大切なんですね。
そして一見みんな仲良しに見えるクラスでも、その中には気が合う人と合わない人がいる、というのも人間なんだから当たり前のことです。教師なのに、その辺の観察が足りていませんでした。

ペアワークが終わってその後の授業はなごやかに進みましたが、授業後気になってBさんに声をかけると、Bさんは「(Aさんは)きらい、きらい」と言いました。やっぱり仲良くなかったんですね。

二人に嫌な思いをさせてしまったこと、本当に反省しています。
人が違えば関係も違ってくる。「今まで○○だったから」とか「このクラスはみんな○○だから」とかの先入観や思い込みでざっくり学習者を見るのではなく、ちゃんと「今ここ」を、一人一人を見られるようになりたいと思いました。

今日は失敗から学んだこと、「やっちまった」記事でした。







ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月6日月曜日

本日のクラスのワンシーン 6/6 新Basico1開講と新しい先生

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

またまた新規学生を迎えて、Basico1クラスが開講しました。
今回は夕方からの授業ということもあり、登録者5名でスタート。
しかも初日の今日は1名欠席でした。

あとで聞いたところ、日曜日の大統領選で投票するために地元に帰っていたので来られなかったそうな。次回来てくれることを期待して。

このクラスには50代のセニョール(男性)が一人います。
日本に長年住んでいたことがあるそうで、話は出来ますが読み書きが全然。
この口頭表現と読み書き能力のギャップは日本帰りのペルー人によくみられる傾向です。

当校にもこれまで何人か日本帰りで日本語学習を希望する人がプレイスメントテストを受けに来たのですが、中には自分で思っていたレベルよりもずっと下のレベルになる人もいて、それはやっぱり読み書きができないせいなんですが、それが不満で登録しないで帰って行く人もいました。

そのことを考えると、こちらのセニョール、「自分はこんなにできるんだアピール」をすることもなく「できない」ことを受け入れてくださいました。
初日のクラスでも「おれ知ってるぜアピール」少なく、あいさつなどすでに知っているものは初めて日本語を習い始めた若者たちに発話機会を譲るなど、あたたかく見守ってくれている印象を持ちました。

初日はまだまだ固いですが、笑顔も見られたし質問も出たし、まあまあじゃないでしょうか。

他のクラスに40代セニョーラ(こちらも日本滞在経験者)もおり、だんだん学習者の年齢層が幅広くなってきました。
人生経験が長い方がいると、クラスの雰囲気がやっぱり違うのでいいですね。
これからもどんどんいろんな人たちに来てほしいものです。




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月4日土曜日

語学教師が語学を習うと・・・③

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、今タームで気づいた点をまとめましたので、よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・③




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年6月1日水曜日

1か月間、個人授業がありました

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

最近いろいろあって、ブログを更新できずにいました。すみません。
気がつけば約1か月ぶりです。

この1か月の間、基本的には何も変わっていないのですが、一つのクラスを他の先生に渡したり、個人授業を行ったりしていました。

今日は本日終了したばかりの個人授業の話を少し。

普通はグループレッスンなのですが、希望者に対しては個人授業を行っています。費用もグループレッスンに比べたら割高です。でも、時間が合わないとか、集中的に何かを伸ばしたいとか、その他の理由でこちらを申し込まれる人がたまにいます。

今回は大学生の女の子でした。
彼女は県人会のプログラムで10月に日本へ行くことが決まっていて、それまでに会話力を何とかしたい、という親御さんの強い希望がありました。また、日本で観光するのに役立つ日本語も学びたいという本人からのリクエスト。せっかく高いお金を払って個人授業を申し込んでくれたのですから、できるだけリクエストに沿うように会話中心の授業内容を考えました。

これまでも他の機関で数年前に夏休みの数週間の集中クラスに参加したことがあったそうで、ひらがな、カタカナや簡単なあいさつなどは知っていました。

感想から言うと、とても楽しいひとときでした。
週2回、一回1時間のクラスだったのですが、ずーっと話しっぱなしであっという間に過ぎました。彼女自身とても素直で勉強熱心な学生なので、こちらが何も言わなくてもメモはとるし、飲みこみもはやい。発音もいい。会話クラスなので、フレーズを覚えるのを宿題にしていたのですが、次のクラスにはほぼ覚えてきてました。本当によく復習したんだと思います。
こういう姿勢を見せられると、教師ももっと応えてあげたいと思いますよね。
そして自分も語学学習者として見習わなければと反省したり(^^;)

最後に観光で使う日本語をやったのですが、それこそバンバン質問が飛んできてメモもハンパない。とても1時間じゃ十分な会話練習までできなかったのですが、とりあえず満足してくれたようなのでよかったです。

彼女は引き続き、グループレッスンに切り替えて日本語学習を継続してくれるとのこと。

具体的な目標があると、やっぱりモチベーション高いですね。
通常クラスでは取り立ててやらない内容も扱ったので最初はビビっていたのですが、やってみれば個人授業もなかなかいいものです(^^)






ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年5月10日火曜日

本日のクラスのワンシーン 5/10 ひまなときにすること

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

日曜日は母の日でしたね。
ペルーに限らず中南米全体で言えることですが、こちらではお母さんをとっても大切にします。母の日はそれこそ盛大にお祝いします。
日本の小学校でも、母の日や父の日の前にお母さんへの手紙やメッセージカード、プレゼント作りなどをすると思いますが、こちらの学校では母の日の前にイベントを開催するところが多いそうです。ある学習者の通う学校では、イベントはもちろんのこと、年明けから母の日のためのプレゼント作りが始まったそうです。ちなみにその学習者(男の子)は、「自分で編んだマフラーを渡す」というものだったそう。すごいですね。

そして毎年、母の日の前か後の1週間は学校がお休みになるそう。すごいですね。

そういえば、学習者の中に「お母さんと旅行に行くからクラスを休む」という子がいました。「学校あるのになんでだろう?」と思っていたのですが、そういうことだったんですね~。

今日はあるクラスで「昨日の○時ごろ何をしていましたか」という質問をしました。

質問「昨日の午前8時ごろ、何をしていましたか」
Aさん「日本語を勉強していました」

朝は6時ごろにおき、8時には日本語を勉強していたそうです。さすが高校生、朝方生活で勉強週間もできていますね。

質問「昨日の午後6時ごろ、何をしていましたか」
Aさん「日本語を勉強していました」

・・・え?ずっと??

さすがにずっとではなかったようなんですが、なんでも友達を遊びに誘っても乗ってこなかったそうで、ひまだったと。で、暇だから日本語の勉強でもしようか、と思ったそうなんです。

すごく、すごく、カンゲキしてしまいました。


ひまなとき何しよう⇒日本語を勉強しよう というこの発想!


ちなみに遊びたい盛りの、勉強はできればしたくない10代の子ですよ??
普通ならゲームとかテレビとかアニメとか(←あ、これは見たそうです)、ダラダラとか、とにかく出かけるとか、そういうことを選ぶところですよね?(私ならそうします笑)

この子の日本語への愛を垣間見た瞬間、胸に暖かいものがブワーっと広がりました。





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年5月4日水曜日

本日のクラスのワンシーン 5/4 自由で元気な学習者ばかりのクラスは、楽しいけどコントロールが大変

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

双子ちゃんとセニョーラのいるクラスは、いつの間にかとっても仲良しになっていました。
はじめは大人しかった男の子たちも、今ではギャーギャー言い合っています。
このクラスには「抜群にできる!」という学習者はいません。
みんなが「まあまあ」です。そのためなのか、みんなで支え合って、競い合って、一生懸命学習に励んでいるようです。

しかーし。
クラスみんな仲良くて、何でも言い合えて、クラスが明るいのはいいことなのですが、みんな自由人すぎてコントロールが大変。
よく言えば活気がある、悪く言えばうるさいクラスなのです。
私の指示を聞いちゃいません。
いや、聞いていても誰かが何かで足並みを乱し、他の人がそれにツッコミを入れるので、そこでまた時間をロスします。

「先生、先生」と遠慮なく質問してくれるのはいいのですが、同じことを何回も聞かれたり関係ないことだったりすると、さすがにイラッと来ます。
「だーかーらー、メモしろっつったでしょ!?」
「今それ関係ないでしょ!?」と言っても、そこでまた「だって~」とギャーギャー始まるのでもういちいちかまっていられません。

1人ならまだしもそれがあちこちで起こります。
どうでもいいことでけっこうな時間をロスするので、今日やる予定の範囲を終わらせるためにこちらはけっこう本気で時間とクラスをコントロールしなくちゃなりません。
楽しいっちゃ楽しいんですが、ホント大変です(^^;)

でもそのおかげで時間が過ぎるのはあっという間。
「おわりましょう」というと「え~!!」という反応が返ってくるので、彼らなりに勉強を楽しんでいるようです。
そりゃああれだけ自由に、あれだけギャーギャー言っていれば楽しいでしょうよ。

自由人たちに振り回されているようでは、私もまだまだですね(笑)




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月30日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/23 約1か月クラスを休むと

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

中上級クラスで、ある女子学生が約1か月ぶりにクラスにやってきました。
この学習者、勉強が楽しくて仕方ない人。好きなことには時間も労力も惜しみなく費やします。クイズやテストになると燃えるタイプで、JLPT対策で分厚い課題をあげても、うんざり顔するどころか、にんまりしてました。

そんな彼女がなぜこんなに休んでいたかというと、飼い猫が病気になったり、お母様が体調が悪くなったりしたためで、本人のせいではない(と思われる)のですが、それでもその間日本語の勉強は全くしなかった模様。

で、久しぶりの授業は・・・

教科書を読ませたら、漢字が大分読めなくなっていました。クラスメートが読んでいるときは、教科書の端に落書きしていました。
新しい文法項目を導入したので短文の穴埋めをしてもらったのですが、ま~とんちんかんな答えばかりでした。空白部分の前後の意味や関係性が理解できていないようなのです。指摘して、もう一度考えるように促すと、今度はずーっと考えたまま動きません。「理解できていないのかな?」と思ってヒントも出しましたが、やっぱり同じ。どうも、考えているのではなくボーっとしているようです。
他の学習者はとうに終わって、「彼女を待っている間に」と私が与えたタスクが終わっても、彼女はまだ考え中でした。
話をさせても自分の意見が言えず、クラスメートがAと言えばA、BといえばB、理由を聞いてもこれと言った理由が言えず矛盾し、かつ文法や語彙もおかしいので、もう何が言いたいのかよくわからない状態に。

あんなに頑張り屋の学習者だったのに、まるで別人。
「人って1か月勉強から離れるとこんなに変わるのか~」と、ちょっと新鮮な発見、驚きでした。
おそらく、一番びっくりしているのは本人なんじゃないかと。

はやく元の彼女に戻ってほしいです(^^;)






ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月26日火曜日

私にとっての最高の褒め言葉

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


最近、クラスが終わるとある学習者がいつも言ってくれる言葉で、私はちょっとした達成感を味わえております。それは
 

「え?もう終わり?はやい!」


そして、こうも言ってくれます。


「日本語のクラスは、本当におもしろい!」



人は好きなことや楽しいことに夢中になっているとき、つまり内発的に動機づけられているとき、時間の流れを速く感じ、それをいつまでもし続けることができます。
また、内発的に動機づけられているときは、そうじゃないときより集中力が高まっているため、深い学びが得られるそう。

時間を気にしていなかったということは、時計を一度も見ず、ずっと集中していたということですよね。
実はこの学習者、先日も紹介したこの少年、ヘラちゃんです。
(関連記事→ある学習者の変貌ぶりに教師は興味津々

少なくとも彼にとっては、眠気を誘ったり、「早く終わらないかな」と、時計を何度も見る授業ではなかったということ。

「楽しくてためになる授業」で「学習者を内発的に動機づける」ことが私の目指す日本語授業なので、これ、私にとっては最強の褒め言葉です☆うれしー(^^♪
(関連記事→できるだけ長く日本語の勉強を続けてもらうには

あとは内発的動機づけ理論通り、深い学びによって成績が上がってくれることを期待しています(^^)






ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月25日月曜日

余裕のある今の時期に進めていること

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

能力試験対策講座、それに続く夏の集中講座が終わり、繁忙期が過ぎて今落ち着いて余裕がある時期。

こんなときは先送りしていた、もしくは自転車操業でやっていた仕事に着手するいい機会。
ということで、目下私たちが着手していること。


1.新たに増えたテストのパートの新規作成
2.プレイスメントテスト作成


1.については私が担当の読解と聴解のパートを作成中。(漢字テストはすでに作成済み)
(関連記事→テストの見直し。よりよい評価を目指して
2.については友人がメインで担当しており、私は一部作成と最終チェック作業。

これが終わったら


3.新規導入予定の上級教科書のシラバス作成と教材作成


をやるつもりでいます。

8月からまた能力試験対策講座が始まって忙しくなるので、それまでになんとか終わらせたいところ。学生や教師が増えても大丈夫なように、一つ一つ着実に整えていきたいと思います。




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月22日金曜日

語学教師が語学を習うと・・・②

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活 in ペルー」のほうにスペイン語を習い始めて気づいた点をまとめましたので、ご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・②




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月14日木曜日

本日のクラスのワンシーン 4/14 子どもの頃しなければいけなかったことは?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


♪育ってきた環境が違うから~ 好き嫌いはイナメナイ~♪と、山崎まさよしさんの『セロリ』の歌詞を思い出すことが多いこの仕事。

今日は「子供のころ、しなければいけなかったことは何ですか?」という質問をクラスにして、返ってきた返事が予想に反していました。

「ごはんをたくさん食べなければいけませんでした。」→そうだね~
「8時間寝なければいけませんでした。」→これも、うん、そうだね~
「宿題をしなければいけませんでした。」→これは今もだけど・・・。だからしてこないのか??

日本人ならどうでしょうか。
「親の手伝い」関係、門限など、その家庭のルールを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。私はそうでした。

でも、こちらでは中流階級でも家にお手伝いさんがいることが多いので、親の手伝い=家事手伝いなどしたことがない子が多いのです。
家事はもちろん、自分の部屋の掃除や片付け、物の管理もしたことがないようです。
それに、学校や習い事は親や運転手が基本車で送り迎えして、高校卒業まで自分一人で出歩いたことがない人も大勢います。それはもちろんいろいろ危険だからなのですが、したがって門限などもありません。
「家にルールはないの?」というと、みんな「うーん」と言って考え込んでしまいます。

ですから、親に言われることは子どもの健康を気遣うことばかり。


♪育ってきた環境が違うから~♪ そりゃルールも価値観も概念も違うはずだ~、と、改めて思った一コマでした。





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月13日水曜日

【番外編】とんかつを食べに行こう!

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


今使っている教科書のある課で「とんかつ」という単語が出てきます。
写真を見せて紹介したとき、「おいしそう」という感想。
こちらでは日本食の代表と言えば「maki」こと巻き寿司かラーメンなので、他の料理はお店のメニューにあってもあまりなじみがありません。
私が行ったことのある日本食レストランでとんかつをメニューに載せているお店を数件挙げ、「そこに行けば食べられるよ」と教えてあげました。

何回目かのその課のときに、ある学習者が「とんかつが食べたーい!」と言い出しました。よほど気になっていたのでしょうね(^^)
そしたらほかの学習者が「じゃあクラスが終わったらみんなで食べに行こう!」と提案し、みんなで食べにいってきました☆

今回行ったお店は私も初めてです。クラスの学習者の一人が以前このお店の近くに住んでいて、数回利用したことがあるそうで、その学習者のすすめでそこになりました。

私を含め6人で行ったのですが、「食べたい!」と言った学習者を含め3人がとんかつ定食、1人が
チキンカツ定食、日本滞在歴のある1人はとんかつを食べたことがあるので、まだ食べたことのないちゃんぽん、私はかつどん。

とんかつは肉がうすーくて、正直日本のそれとは見た目別物でしたが、注文した学習者たちは「おいしい、おいしい」と食べていました。「日本のはもっと肉が厚いよ」というと、「いつか日本に行って、本物のとんかつを食べるんだ!」と、ある学習者。こういうこともモチベーションアップにつながりました(^^)

おもしろかったのは、ある学習者は割り箸を割らずにフォークのように使い始めたこと。
このお店を紹介してくれた学習者で、もちろん「maki」なども食べているのでお箸は使ったことがあるはずなんですが、割り箸の間に指を指し、「ほら、この方が使いやすい」と。確かにとんかつがうまいこと割り箸に挟まれて口に運ばれて行きます。
でも!やっぱり日本人としてそれは見過ごせないので、「お願いだから割って!」と言って、割ってもらいました(笑)。そしたらとたんに挟めなくなり(もちろんお箸の使い方教えました)、特にごはんが難しかったようで、半分以上残していました。ご飯が進まなかったのは「味がついていないご飯って食べないんだよね」ということもあったようなのですが、「ソースかけて食べたら?」の提案にも乗ってこず。あのままフォーク仕様で使わせてあげたらよかったのかな?と、ちょっと胸が痛みました。

ちゃんぽんは野菜たっぷり、シーフードたっぷりでなかなかのものだったのですが、それを頼んだ学習者は、なんと野菜嫌い、シーフードもちょっとだけあれば十分でそんなにいらない、と、ひたすら麺を探して食べて具の大半を残していました。スープはおいしかったそうなんですが、おなか一杯にはならなかったそうで、こちらもちょっと残念な初体験となってしまいました。

私のかつどんも味が濃かったですが(ペルー人好みの味の濃さ)、お肉いっぱい乗ってて食べ応えがありました。

はじめての「maki」とラーメン以外の日本食体験。
少しでも彼らの世界が広がってくれたら嬉しいです☆




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月12日火曜日

ある学習者の変貌ぶりに教師は興味深々

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

最近少しずつ待機学習者が戻ってきているのですが、そのうちの一人、まだ14歳の少年ヘラちゃんの変わりっぷりが、教師の注目を集めています。
(関連記事→お待たせ!待機学習者の帰校

彼はアニメ大好き。この学校に来る前も自分で少し勉強していたようで、ゼロ初級クラスで始めたときは自己紹介程度はできていました。
でも勉強が進んで独学の貯金が底をつき、それからはクラスでは決して成績上位者ではありませんでした。

ところが。新クラスでは彼が他の学習者をリードしています。しっかり自宅学習しているようで、単語などもしっかり覚えてきたり、活用なども復習してクラスのたびごとに習得が進んでいきます。だから他の学習者から頼られる存在に。ちなみに他のクラスメートは彼より年上ばかりです。
もともときれいな顔立ちの子だったのですが、少し見ない間に男っぷりが上がって、「少年」から頼りがいのある「青年」に。

アニメで鍛えた日本語力もあるし、この勉強に対する姿勢、まだ10代前半の彼は伸びしろがありすぎて、これからどのように変わっていくのか成長が楽しみでなりません。

学習者のこういう無限大の可能性を見せられたとき、本当に心が震えます。
この仕事していて本当によかったな、と思える瞬間の一つです。




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月9日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/9 新BasicoⅠクラス開講

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

1,2か月に1回の割合でゼロ初級クラスが開講しています。
ありがたいことです。
今回も土曜午前のクラスに8名登録があり、7名が来てくれました。

若者クラスで、女性5名の男性2名。
どこのゼロクラスでもそうなんですが、自分と同じ趣味・志向を持つもの同士なので、時間がたつにつれてすっかり仲良くなります。
でもこのクラスは初日からもう仲良くなって、助け合い体制ができつつあります(^^)
やっぱり若者、そういう壁が低いのかもしれませんね☆

みんなかわいいのですが、1人ものすごいべっぴんさんがいます。
私の目の保養となりそうです(笑)

これからどんなクラスになるのか楽しみです。





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

やっぱりうれしい学習者の復帰~日本旅行からお帰りなさい

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

午後の初級のクラスに一気に2人学習者が増えました。

一人は私がこの学校に赴任する前にこの学校で習っていた学習者で、今回お子さんの進学をきっかけに時間にゆとりができたので、また日本語学習を再開するという方。数年のブランクがあって文法など結構忘れてしまったということなのですが、それでも時間ができたらこうして戻ってきてくれる。ありがたい限りです☆

そしてもう一人は、3月初めから1か月、休暇を利用して日本に旅行に行っていた学習者。
(関連記事→入れ替わり週間。今週でさようなら、来週からこんにちは
この学習者はゼロ初級から教えた学習者なので、戻ってきてくれてうれしい!!
久しぶりにその姿を見て、元気そうで安心しました。

授業終了後に日本旅行の感想を聞いたところ、東京を中心に滞在してそんなにあちこち行ったりはしなかったのですが、東京近郊だけでもすっごく楽しくて充実していたそうで、「また行きたい!すぐにでも帰りたいぐらい!」とうっとり&興奮気味に話してくれました。

それを聞いて、こちらもとても嬉しくなりました(^^)
いつかまた日本に行ったときに役に立つよう、ここで一緒に日本語の勉強がんばりましょうね☆


二人とも、お帰りなさい\(^o^)/




ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月5日火曜日

新メンバーの加入と旧メンバーの脱退!?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


先日追々試を受けた子のクラスで、メンバーの入れ替わりがありました。
(関連記事→勉強しない10代男子、こうしたら勉強しました
このクラスを担当するようになったのは今年からですが、私がここに来た時から中高生3人メンバーで、ずっと変わらなかったんです。
ちょいちょい休むのですが、それもなぜかわかりませんがAさんとB・Cさんが交互に休むことが多いんです。まるで打ち合わせでもしているかのよう。
なので、通常クラスより歩みが遅いんですが、まあお互い休むしちょうどいいのかもしれません。


そこに、2月初めに久々の新メンバーの大学生Dさんが加入。
彼は日本語学習歴があり、もっと先の文法まで習っているので速く進むのを希望していました。だから歩みの遅いクラスに一緒にして大丈夫かな?なんてちょっと心配していました。全体の進度も遅いのですが、1回の授業でも、先日追々試を受けた子は普段から漢字を書くのも話すのもちょっと時間がかかるタイプ(習得が遅いのではなく、そういうスピード)。実際Dさんはそれにちょっとイライラしているようでした。
でもそんな心配をよそに、Dさんもちょいちょい休み、セマナ・サンタ後はぱったりと来なくなりました。きっと大学が始まって忙しくなったのでしょう。

それを察知したかのようなタイミングで、4月からHさんが加入。
彼も既習者で、文法的にはもっと先まで習っています。でも、特に先を急いでいる様子もなくて間違いなどともちゃんと向き合い、スピードの遅い子のことも笑顔で見守ってくれています。これにはホント、感謝!です。
彼は毎回休まずに来るので(これが普通(^^;))、当たり前ですが毎回進みます。ほかの学習者が前回休んだ場合、次のクラスはちょっと復習の時間を多めに取って追いついてもらうようにしているのですが、それも不満げな様子もなく、むしろその文法事項のさらなる習得のためにその時間をりようしているよう。これにも感謝!

彼なら、この休みの多いクラスでもうまくやっていってくれるかもしれません。


ずっと同じメンバーだったクラスに新しい風が入ってきた矢先、古い3人メンバーのうち3月から大学生になったAさんが、大学の授業が終わる時間が遅く、日本語のクラスを続けるのが難しいかもしれない、と言ってきました。

なんですとーーー!?!?

これまで遅刻・欠席はしても辞めないで続けてきて、去年の能力試験ではN5にも合格して着実に力を伸ばしてきた学習者名だけに、これはちょっとショックなお知らせでした。

とりあえず家族ともよく相談し、月謝が切れる今週までは来るということなんですが・・・。
人生のステージに合わせて変わるのは当たり前のことで、しょうがないんですけどね。

せっかくいい感じの新メンバーが加入したのに、旧メンバーがいなくなるなんて・・・。


なかなかうまくはいきませんね☆





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月2日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/2 美容整形と褒めることについて

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


最近上級クラスでは欠席が続いておりまして、本日も一人だけの出席でした。
普通にカリキュラムの内容を進めてもいいのですが、特に急いでいるわけでもなく、いつまでにどこまで終わらせなければいけないという期限もないので、このように一人のときは学習者の希望に合わせてニュース聞いたりディスカッションや作文をしたり、いろいろしています。

今日は「話したい」ということで、特に話したいテーマがあるわけではないようだったので、こちらからお題を提示しました。
何でもよかったのですが、教材見ていてふと目に留まったのが「美容整形についてどう思うか」。
学習者は若い女性、美容にも関心があるとふんで、このお題で話してもらいました。

話しているうちに、日本人と外国人のメンタル面での違いが浮き彫りに。

まず、彼女は美容整形には基本的には反対だそうです。
では、外見のことで本人がすごく悩んでいたり、いじめにあったりする場合はどうか、ということについて聞いてみたところ、「周りの人が、その人がどれだけ素晴らしく貴重な存在であるか話して聞かせることが大事。」ということでした。さらには彼女の国では「自分はきれい。自分はすばらしい」と、自分で自分を褒める自己啓発が広く普及しているそうで、そのままの自分を受け入れ認めることで、外見の美しさだけをそれほど追い求めなくて済んでいるそう。
もちろんもっと外見美を追求したい人もいるので、美容整形はありますが。


周囲を褒め、そして自分も褒める。
自分の考えや気持ちを素直に言葉で表して伝える。

これって、日本にはない文化だな~、と思いました。

言われてみれば普通の日本人って、自分で自分にダメだしすることは大いにあっても、褒めることってあまりないですよね?試験に受かったり、がんばって何かを成し遂げたときに「自分がんばった!」と褒めることはあっても、特にがんばっていない自分を、その存在自体を「そのままで十分素晴らしい」なんて褒めたりしません。

それと同時に、自分の周りにいる家族や友人、同僚、恋人などにも、いくらその人のことを大好きで、尊敬していて、美しいと思っていて、憧れていたとしても、正面切って「あなたは本当に素晴らしい」ってその人自身を褒めたりしないですよね?その人の持ち物やファッションや何か特定の行為についてピンポイントで褒めることはあっても、その人まるごとを、そして何回も、褒めたりしないと思います。
私個人は、そうやって人を褒めたことも、もちろん褒められたこともないような気が・・・
あったとしても、お酒飲んで酔っ払って、感情が高まって、泣きながら・・・とか?(笑)
日常的なことでは決してありません。

ちなみに彼女は恋人から「いつもきれいだと言われる。素晴らしいと言われる。たまに言いすぎと感じられるぐらい。」だそう。それについてどういう気持ちか聞いたら「嬉しい」とのこと。
彼女も恋人をいつも褒めるそうです。なぜなら、自分の気持ちを相手に伝えたいから。

うーん。やっぱり私とは文化が違うな~。


彼女曰く、美容整形を避けるにはやっぱり自分に自信を持つことが一番大事で、それは自分で自分を、または周りが自分を「褒める、認める」ことが基本だそうです。
だから「褒める」文化ではない国の美容整形については「どうしたらいいかわからない」との結論でした(^^;)


学習者と話していると、自分では気づかない自分の「文化」や「常識だと思い込んで疑いもしないこと」を発見することが多々あります。
今日もそんな一日でした。
そして、いろいろ考えさせられました。
とりあえず、美容整形しなくていいように、自分で自分を褒めて認めてあげることから始めようと思います(笑)





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年4月1日金曜日

学習者が日本へ旅立ちます。そしてクラス解散

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

これまでも何回か紹介してきましたが、とうとうイラストレーター君が日本に旅立ちます。
直前には本人の希望により、会話の個人クラスを3回程行いました。

そして今日が彼が所属するクラスの最後。

というのも、ほかのクラスと合体するのです。
私が初めて受け持ったゼロ初級クラスで、数回に渡る統廃合と時間割の調整の中、一番進みが速いクラスに最後まで残ったのは、イラストレーター君とオトート君の二人だけでした。ほかにもクラスメートはいるのですが、この子の学習開始時期はがもっと早かったので。

今日がこのクラスの最後。
課テストをして、イラストレーター君は無事合格して終了。
オトート君は合格して、早速明日から新しいクラスに加わって新しい先生のもとで勉強します。
もう一人の女の子は学校の活動がたくさんあって多忙につき、これから先どうするかは家族と話し合って決めるとのことで、学習を継続するかどうかは不明です。

3人ともバラバラな道を行くようになるかもしれませんので、今日は最後に写真を取りました。
これからそれぞれの環境でたくましく生きていくであろう仲間との最後の思い出。


日本に行くイラストレーター君も、
新しいクラスに入るオトート君も、
そして継続するかどうかは親次第の女の子も、
ホント、それぞれの道で頑張ってほしいと思います。
後続クラスで学習を続けている元クラスメートもたくさんいますのでね。
自分のペースで、無理せず勉強するのが学習を長く継続させるコツのようなものだと思います。

これにて解散!
楽しい思い出をありがとうございました(^^)







ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村

2016年3月29日火曜日

勉強しない10代男子、こうしたら勉強しました。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
セマナ・サンタが空けて、授業再開しました(^^)

クラスに参加さえしていれば日本語が上手になるか?一日の授業時間によっても変わってくると思いますが、週2回、合計3時間だけでは覚えるより忘れることのほうが多いように思います。忘却防止や定着を促すために、やっぱり授業時間外での勉強が必要になってきますね。

ある学習者がいます。
まだ10代、思春期真っ盛りの男の子。
クラスは好きで来るのですが、なにせ家庭学習が嫌い(←ですよね、ふつう)。
宿題より、楽しいこと優先。ラク優先。
でも、落第はやだ。

おかげで習ったことが定着せず、追試通り越して追々試で、これで合格できなかったら今のクラスで続けることは出来ない、という崖っぷちまで来ました。


基本私は「どんな人生もすべてその人の決定。その人の人生、その人の責任。」という考えなので、いくらこちら(教師)が言っても、宿題や勉強をするもしないも、実は本人の自由だと思っています。たとえば、あまり勉強しなくても一発で分かる人がいるとして、全然宿題をしなくてもテストに合格すればOKです。でもそんな人はほとんどいなくて、普通の人が語学を習得するのにはやはりそれなりの努力(宿題、勉強)が必要となってきます。ですがそれを「やらない」と決めたなら、その原因から導かれる結果(習得が不十分、追試、進級できない)も、全て本人の責任です。

勉強すれば進級できるのははもちろんのこと上手にだってなるし、褒められることもあるでしょう。
勉強しなければ進級できないだけでなくなかなか上手にもなりませんし、叱られることもあるでしょう。

全ては本人が導いた結果であり、自己責任です。以上!


・・・と、普段なら放置なのですが、そこは10代、ちょっと「自己責任」を取れるほど中身が熟していません。「こうすれば、こうなる」という関係性が、きちんと理解できていないのかも。
(もちろん同じ10代でも、ちゃんと宿題をやる子も、因果関係を理解している子もいます)
まだ未成年ですから、追々試になったことは親にも連絡して知らせました。


そしてセマナ・サンタが空けた今日、この学習者の追々試だったのですが、なんと結果は90%を超える好成績で合格\(◎o◎)/


どうしてこの学習者はこんないい成績が取れたのでしょうか?
自分でヤバイと気づいて勉強したのでしょうか?


一緒に来ている兄弟に聞いたところ、お母さんに叱られて、罰としてテレビゲームを取り上げられたそうです。そしてお母さんに言われたとおり、毎日この兄弟に助けてもらいながら勉強したそうです。

10代男子が本気で勉強に取り組んだ理由、それはお母さんに叱られたから(^_^;)
なんのオチもないネタ明かしですみません・・・。
でもこれが現実です(^∀^;)
なんだかんだ言って子どもなのです。
でもきちんと叱ってくれる親御さんだったので、最悪の事態は免れることができました。


本人テスト結果を見てすごく嬉しそうだったので、きっと今回は「勉強した!」という自信があったのでしょう。
こちらとしてはその「頑張ったら報われる」という因果関係を、その嬉しい気持ちを忘れないで、内発的動機づけに近づけてほしいのですがね…と、これは理想(^^)





ブログ村に参加しています。応援ありがとうございます。押してくださると励みになります。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村