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2016年7月2日土曜日

引き継ぎの先生に授業をバトンタッチして、襲ってきた感情

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。

あっと言う間に7月ですね。
今月からクラスを新しい先生に引き継ぐことになり、私は授業見学させてもらいました。
先生も学習者も勝手が違うので緊張していました。最初はしょうがないですね。

自分で教えているときは必死なのでごまかせていましたが、今日、後ろから授業を見ていてはっきりと感じたのは「この学習者たちと離れるのが寂しい」という気持ち。「この学習者たちとの時間、楽しかったな」という気持ち。
いろいろ個性はありますが、本当にかわいいんです。本当に一生懸命勉強しているんです。
こんないい学習者たちに恵まれているのに、私は何をしようとしているんだろう?と。
いろいろ悩んで、先に進むこと、帰ることを決めたはずなのに、後ろ髪を引かれている自分がいます。
分かっていたんです。だから学習者のことを考えないようにしてきたのに、今日ふっと恐れていた感情が襲ってきました。

今までは「任期」と言うものがありましたから、気持ちに関係なく帰国が決まっていてそれにしたがって行動していました。でも今回の帰国は自分が決めたこと。ご自分で学習者を置いてそこを去る、と決めた先生方は、みなさんこんなに苦しい気持ちになるんでしょうか。自分へのペナルティだと思って、甘んじて受けるのでしょうか。そうだとしたら、私もこの苦しみをとことん味わわなければなりませんね。


冷静に状況を見ている自分と、感情に揺さぶられている自分。どっちも、自分。


明日はパーティがあります。
すでに知っている人もいますが、そこで全員に帰国することを告げます。
今晩から明日の朝にかけて、パーティに来てくれる学習者のために40人分の料理を作ります。
せめて、感謝の気持ちと愛をいっぱいいっぱい込めようと思います。


今日はみっともない今の気持ちを素直にそのまま書いてみました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。



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2016年6月22日水曜日

語学教師が語学を習うと・・・④

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、スペイン語を習って気づいた点をまとめました。今回で最後になります。よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・④




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2016年6月4日土曜日

語学教師が語学を習うと・・・③

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


「さすらい生活in ペルー」の方に、今タームで気づいた点をまとめましたので、よかったらご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・③




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2016年4月26日火曜日

私にとっての最高の褒め言葉

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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最近、クラスが終わるとある学習者がいつも言ってくれる言葉で、私はちょっとした達成感を味わえております。それは
 

「え?もう終わり?はやい!」


そして、こうも言ってくれます。


「日本語のクラスは、本当におもしろい!」



人は好きなことや楽しいことに夢中になっているとき、つまり内発的に動機づけられているとき、時間の流れを速く感じ、それをいつまでもし続けることができます。
また、内発的に動機づけられているときは、そうじゃないときより集中力が高まっているため、深い学びが得られるそう。

時間を気にしていなかったということは、時計を一度も見ず、ずっと集中していたということですよね。
実はこの学習者、先日も紹介したこの少年、ヘラちゃんです。
(関連記事→ある学習者の変貌ぶりに教師は興味津々

少なくとも彼にとっては、眠気を誘ったり、「早く終わらないかな」と、時計を何度も見る授業ではなかったということ。

「楽しくてためになる授業」で「学習者を内発的に動機づける」ことが私の目指す日本語授業なので、これ、私にとっては最強の褒め言葉です☆うれしー(^^♪
(関連記事→できるだけ長く日本語の勉強を続けてもらうには

あとは内発的動機づけ理論通り、深い学びによって成績が上がってくれることを期待しています(^^)






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2016年4月22日金曜日

語学教師が語学を習うと・・・②

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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「さすらい生活 in ペルー」のほうにスペイン語を習い始めて気づいた点をまとめましたので、ご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・②




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2016年3月29日火曜日

勉強しない10代男子、こうしたら勉強しました。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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セマナ・サンタが空けて、授業再開しました(^^)

クラスに参加さえしていれば日本語が上手になるか?一日の授業時間によっても変わってくると思いますが、週2回、合計3時間だけでは覚えるより忘れることのほうが多いように思います。忘却防止や定着を促すために、やっぱり授業時間外での勉強が必要になってきますね。

ある学習者がいます。
まだ10代、思春期真っ盛りの男の子。
クラスは好きで来るのですが、なにせ家庭学習が嫌い(←ですよね、ふつう)。
宿題より、楽しいこと優先。ラク優先。
でも、落第はやだ。

おかげで習ったことが定着せず、追試通り越して追々試で、これで合格できなかったら今のクラスで続けることは出来ない、という崖っぷちまで来ました。


基本私は「どんな人生もすべてその人の決定。その人の人生、その人の責任。」という考えなので、いくらこちら(教師)が言っても、宿題や勉強をするもしないも、実は本人の自由だと思っています。たとえば、あまり勉強しなくても一発で分かる人がいるとして、全然宿題をしなくてもテストに合格すればOKです。でもそんな人はほとんどいなくて、普通の人が語学を習得するのにはやはりそれなりの努力(宿題、勉強)が必要となってきます。ですがそれを「やらない」と決めたなら、その原因から導かれる結果(習得が不十分、追試、進級できない)も、全て本人の責任です。

勉強すれば進級できるのははもちろんのこと上手にだってなるし、褒められることもあるでしょう。
勉強しなければ進級できないだけでなくなかなか上手にもなりませんし、叱られることもあるでしょう。

全ては本人が導いた結果であり、自己責任です。以上!


・・・と、普段なら放置なのですが、そこは10代、ちょっと「自己責任」を取れるほど中身が熟していません。「こうすれば、こうなる」という関係性が、きちんと理解できていないのかも。
(もちろん同じ10代でも、ちゃんと宿題をやる子も、因果関係を理解している子もいます)
まだ未成年ですから、追々試になったことは親にも連絡して知らせました。


そしてセマナ・サンタが空けた今日、この学習者の追々試だったのですが、なんと結果は90%を超える好成績で合格\(◎o◎)/


どうしてこの学習者はこんないい成績が取れたのでしょうか?
自分でヤバイと気づいて勉強したのでしょうか?


一緒に来ている兄弟に聞いたところ、お母さんに叱られて、罰としてテレビゲームを取り上げられたそうです。そしてお母さんに言われたとおり、毎日この兄弟に助けてもらいながら勉強したそうです。

10代男子が本気で勉強に取り組んだ理由、それはお母さんに叱られたから(^_^;)
なんのオチもないネタ明かしですみません・・・。
でもこれが現実です(^∀^;)
なんだかんだ言って子どもなのです。
でもきちんと叱ってくれる親御さんだったので、最悪の事態は免れることができました。


本人テスト結果を見てすごく嬉しそうだったので、きっと今回は「勉強した!」という自信があったのでしょう。
こちらとしてはその「頑張ったら報われる」という因果関係を、その嬉しい気持ちを忘れないで、内発的動機づけに近づけてほしいのですがね…と、これは理想(^^)





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2016年3月18日金曜日

できる子とできない子の差

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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最近学習者を見ていて、できる子とできない子の特徴がはっきり見て取れたので記しておきます。

1 宿題の取り組み方
宿題をやらなければ忘却曲線に歯止めがかからず落ちこぼれるのはわかりますが、やっていても違いだ出ます。何が違うのか?
それは取り組み方。できる子は宿題をちゃんと「考えて」やります。わからないことは調べるし、それでも疑問が残ればクラスで教師に聞いてきます。
できない子は反対。宿題はとりあえずやればいいと思っているため、曖昧な記憶のままテキトーに書きます。わからないけど調べるのが面倒くさい。だから間違いだらけ。直しに時間がかかりますが、クラスのできる人に聞けばいいと思っています。
まあつまりは面倒臭がりやなんです。
聞かれた方は教えますが、人に説明することによりできる子はさらに理解が深まっているので、これでまた差が開いてしまうという訳です。


2   整理整頓
今日はあるクラスで以前配布したプリントを使いたかったので「出して〜」と言ったところ、できる子はササッと取り出してやり始めたのに対し、できない子はどこにあるのかわからなくてずーっと探していました。できる子二人はそれぞれの方法で自分がわかりやすいようにファイリングしたり、必要なものだけ持ってきたりしていたのですが、できない子は1課からの全てのプリントが封筒に入っており順番もグチャグチャ。結局見つからずに再度あげましたが、もうできる子2人は終わってしまっていました。
きっと頭の中もグチャグチャなんだろうし、こうやってモノ探しなどの不毛な時間をたくさん使っているんだろうな、と。

3 姿勢
上記1,2とも関係しますが、できない子は基本姿勢が面倒臭がりやで他力本願。以前習った単語や文法などが出てきて全員が忘れてしまっている時、教科書やノートを開いて探し出そうとすべく動くのができる子たち。「どこで見た」「ノートに書いた」という記憶が残っているようです。そして見つけたらマークしたりまたノートに書いたりします。できない子は誰かが見つけ出してくれるのをただ待っているだけだし、それを使うだけですから、どこに書いてあるかわかりませんし、イチイチノートに書き留めたりしないので記録にも記憶にも残りません。その場しのぎで使い終わったらすぐに忘れてしまいますが、また必要なときは人に聞けばいいと思っています。
自分の頭を使って、覚えたり、考えたり、思い出したり、がとにかく面倒なようです。


一度やったことは全て覚えていて忘れないし間違わない、なんて天才はそうそういないので、多少の頭の差はあるものの、みんなそれぞれ努力しているんですよね。ある人は調べてはノートに書き留め、ある人は何回もやる。時間や労力を使った分だけ記憶に残りやすくなります。

今回浮かび上がったキーワードは他力本願ナマケモノ(面倒くさがり屋)で、このような傾向のある人は語学が上達しない、ということでした。

あれ?私のことじゃ???(^_^;)





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2016年3月2日水曜日

できるだけ長く日本語の勉強を続けてもらうには

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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うちの学校は民間なので、もちろん学生が多ければ多いほどありがたく、新規の学生を毎回獲得するのも大変なので、一度入った学生には長く続けてほしいと思っています。・・・とこれは経営側のお話。
教育という側からしても、一度始めた日本語ですから、やっぱり当初の「日本語で○○したい!」という夢を叶えるためにも勉強を続けてほしいですよね。

そして民間の学校なので、それこそいろんなモチベーションや環境の学生が入ってきます。
日本語能力試験でN○に合格したい、奨学金を獲得して日本留学を果たしたいという具体的な目標を持ったモチベーション高めの人から、負担にならない程度にゆる~く続けたい、日本語にそんなにプライオリティを置いていないというモチベーション低めの人まで様々です。

そんないろんな学生が集う当校で、一人一人の希望や状況に合わせたカリキュラムが組めれば最高なのですが、クラスでやっている以上そういうわけにもいかず、じゃあどうすればみんなが辞めないで長く勉強を続けられるか、議論する機会がありました。

先生によって考え方や見ているポイント、重点を置く場所、対処法が違いました。
いろんな意見を聞く中で、私もいろいろ考えさせられましたが、おかげで自分の心を見つめる機会が持てました。

最終的に自分の中でたどり着いた答えは実にシンプル。

満足度の高い授業、質の高い授業を提供すること」でした。

全ての学習者が学校に来る目的は、当たり前ですが授業を受けるため。
モチベーション高い人はもちろん、低い人だって、やっぱり授業が面白ければ来ると思うんです。
そして「できるだけ長く勉強を続ける」ということはつまり、例えば初級の学生が中級や上級になるまで、ということ。数年先まで、ということ。ゆる~く行きたい人ならもっと時間かかります。
そこまで上がるには、やっぱり知識が積み上がっていないとムリなわけで。
「楽しくて、しかも上手になる授業」じゃないと「できるだけ長く」は短命で終わります。
ってことは、やっぱりすべては授業にかかっている・・・。

私は常々、学習者のモチベーション向上に教師が関わることができるのではないか、どうやってモチベーションを上げることができるかと考えているのですが、「授業が面白い」というのはその一つの可能性で、そこに満足感、達成感、伸長感を与えることが含まれれば言うことなし。
(あ、ちなみに、ここでいう「面白い」はfun、interesting、intellectual全て含みます)

(関連記事
伸長感で内発的動機付け活性化。勉強が楽しい!
はじめてのテスト:ひらがなテスト
人の可能性無限大(infinito)
学習者から胸キュンの贈り物と教師の役割再考
内発的動機づけを高める方法
上達するのに必要なことは?

ただし、授業に参加するためには☆「なめられない教師になるためにすべきこと」でも書きましたが、クラスのルールは教師が管理してして、ダメなことはきちんと注意し、やらなければならないことはやってもらう。その上で、どうぞ楽しい時間を過ごしてくださいね、たくさん練習しましょうね、ってな具合です。

守りたくないルール VS 授業に行くこと

の対決で、「授業に行くこと」が勝つような、そんな面白くてためになる授業・・・
一度離れても、また戻ってきて受けたくなるような授業・・・

永遠に追い続けるものですね、私にとって。
学習者が寄ってくるのも離れていくのも、結局教師の腕次第、授業次第ということ。
(関連記事→あなたの授業のお値段、いくらですか
民間だから、そのへんリアルにわかるので、ほんとシビアです(^^;)
なまけてなんていられません。常に勉強、常に研究、常に模索、常に学習者観察。
ヨガと同じで、きっと一生修行で、ゴールなんてないんでしょうね。
だから好きでやめられないんですけどね、日本語教育。

さ、一つ一つの授業のクオリティーをあげるために、学習者に喜んでもらえるような授業にするために、また明日から修行がんばります(^^)




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2016年2月28日日曜日

あなたの授業のお値段、いくらですか?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


日本の予備校のカリスマ教師はすごい年収だそうですね。
その授業を受けさえすれば大学に合格できるという、受講者たちの夢を叶えてきました。
だから受講生たちは、たとえ多少値が張ろうと、その予備校の、その先生の授業を受けることを望むのです。
予備校は、集客力が高くて実績も残せる彼らに、それ相応の対価を支払うのです。

そこにはマニュアルも、安泰も、手抜きもありません。
もちろん、どこかで誰かがやっていたような通り一遍の授業のわけがありません。
肩書きは力を発揮するかもしれませんが、授業を受けて力がつかなければ受講者は離れていきます。
完全実力主義の世界です。
彼らは自分オリジナルの教授法やメソッドを苦労の末に確立してきたのです。

唯一無二の授業
付加価値

あなたが予備校の先生だったら、あなたの授業にいったいいくらの値がつくでしょう。
あなたの授業の価値は、お金で計算したらいったいいくらぐらいに相当するのでしょう。
何人の受講者があなたを名指しして選んでくれるでしょう。
何人の受講者があなたの授業を受けるために、親を説得したり、お小遣いやアルバイト代をつぎ込んでまで、授業料を払ってくれるでしょう。
何人の受講者に満足感や達成感、さらに言えば生きる歓びを与えることができるでしょう。


人は「これはいい!」と思って価値を見出せばそれに見合うだけのお金を払いますし、反対なら黙って去っていくだけです。


私はさすらいの日本語教師ですから、いつもそのことが頭の隅にあります。
世界中で通用する授業、レベルじゃないと、働き口がありませんし、
世界中で出会う学習者に満足感を与えられるレベルの授業を提供しなければ、さすらい続けるどころか、そこにとどまることもできません。
「さすらいの日本語教師がいい!」とご指名くださる学校や先生方、学習者と出会う為にも、私オリジナルの授業、オリジナルカラーである必要があります。


ご自分の授業に高値がつくために、あなたは何をしますか。


それを考えると、すべきことが具体的に見えてきます。
思ってるだけじゃなくて、行動に移しましょう。
そのためにはそれを書きだしてリストにして、常に目につくところに貼っておくと効果的。
とにかく動き出すことが大切。
そうすれば目標とする授業(自分)にはやく近づけますよ☆(と、こないだ読んだ自己啓発の本に書いてありました)

まずはリスト化するところから。
一緒にカリスマ教師(笑)目指してがんばりましょうね(^^)


関連記事
教師の役割再考
感情を見つめて得た気づき。日本語教師としての私が大切にしているもの3つ。
大きな成功、細部に宿る~日本一のエンターテイナーから学んだこと
一教師の反省
Student-Centeredな授業かどうかのバロメーター




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2016年2月27日土曜日

一つの区切り

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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今日は、今までお手伝いくださっていた時間講師の先生の最終日でした。
これまで、教案チェック、クラス見学などをさせていただいて、私の方もたくさんのことを学ばせてもらいました。
クラスも今日が課テストだったので、学習者にとっても気持ち的に一区切り。

授業終了後、先生も学習者も顔が晴れやかだったのが印象的でした。
やっぱり、どんなことでも何かをやりきった人の顔は、輝いていてステキですね。

もちろん学習者の方は来週から新しい課に入って授業が続きますし、残念ながら追試になってしまった人もいます。でもその学習者は自分がこの課を十分には習得できていないことを自分で分かっていて、追試を受けたあとももう一度同じレベルをやりたいとの申し出がありました。
お金を払って勉強している当校の学習者にとって、同じレベルをもう一度繰り返すのはとても嫌なこと。これも、ある区切りまでやって自分の状態を把握できたからこその決断、勇気ある一歩だと思います。

他にも、今日で最後になるクラスが一つ。こちらはもう閉鎖です。
学習者が2人のクラスだったんですが、ある学習者は日本行が決定しもう来られず。もう一人の学習者は課テストで合格できず。追試も受けませんでした。
けっこう前の課からの未習得事項がたまっていて、もうどうがんばっても前に進めないぐらいになっていたのです。下のレベルのクラスへの移動となるのですが、果たして本人継続するかどうか・・・。先程も申し上げた通り、自分で「できない」と認識で来ていても、引き返してもう一度繰り返しやるのはとても勇気がいることなのです。

そして来週からは学校が始まり(これまでペルーは夏休みでした)、当校ではこれまでの夏授業の時間割から一変して、夜の授業が多くなります。これまで午前の集中クラスに来ていた学習者は、土曜クラスや夜クラスに移ってバラバラに。

ということで、なんだか今日は「区切り」を感じる日でした。
いつも同じように過ぎていく毎日も、こうして時間の流れと共に変化しているんですよね。
だからやっぱり、一日一日を、授業の一つ一つを、そのメンバーといる一瞬一瞬を、きちんと大切にしたいと思うのです。




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2016年2月21日日曜日

なめられない教師になるためにすべきこと

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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私の勤める学校は日本で言う英会話学校のような所。なので子どもクラスと大人クラスがありまして、小学校を卒業したぐらいの12,13歳ならもう大人クラスに入ります。
大人クラスにはそんな子どもから現在は30代後半の学習者までいろんな背景を持つ学習者たちが在籍しています。

さて、小さい子どもはもちろん10代の若者たちって、自分を振り返ってみてもそうなのですが、大人をよーく見てます。
そして、「こいつはちょろい、甘い」と一たび思えば、もう独自のルールを作ってしまいます。


例えばですが、先日、ある10代前半の学習者が、教師から見えない側の耳にイヤホンを入れたまま、授業に参加していました。
ペアワークで話す活動のときも、全然話さず何か教科書に書いています。
はじめは落書きでもしているのかと思ったのですが、まだそこまでではなく、答えるべき返事を教科書に書いていたのでした。


さて、みなさんならどうしますか?


先程も言いましたが、子どもは大人をよーく見ています。この子も教師を試しているのです。一度これを教師がスルーしたり注意しなかったら、もうこれは許される行為として認定されてしまうのです。

なめられないために、教師がすべきこと。

それは、クラスのルールは教師が決める、ということです。
ご自分の中で「ここまでは許容、ここからはダメ」という枠組みを決めて、それを守らせるのです。
別に厳しくしろ、大声で叱れ、と言っているのではありません。ダメなものはダメ、と、注意すべき時にきちんと注意する、それだけです。

上記の例で言いますと、私だったらイヤホンは速攻注意ですね。
だって語学学習なのに、片耳にイヤホン入れたまま会話練習なんてできませんもん。
教科書に文を書いているのも「今は話す時間。書く時間じゃないよ」と言って、会話練習に戻させます。クラスに来るメリットの一つが他のクラスメートとたくさん話す練習をすることですし、現にペアに相手は話したいのに話せないでかわいそうなことになっていました。

でも、中にはリラックスした気分で学習できるようにと音楽OKの先生もいらっしゃると思います。
それなら先生が選んだ音楽を、教室全体にバックミュージックでかければいいですよね。
会話練習のQAもどうしても書かせたい!と思われるのでしたら、会話練習した後に、全体で書く時間を設ければいいと思います。

要は、先生がクラスをコントロールし、ルールを設け、それにしたがってきちんと注意さえすれば、「あ、この先生は注意できる先生なんだ」と思って、そんなになめられたりはしません。

特に新人の先生の場合、「注意したら学習者に嫌われてしまうんじゃないか」と恐れて注意できない先生もいらっしゃると思いますが、そこはあまり心配しなくてもいいです。
たいていの場合、注意されれば「それはやってはいけないことなんだ」と認識して次からしなくなりますし、もし意図的にこちらを試している場合、上述したように「こいつ注意はできるやつだ」と思われて株が上がります。注意されてへそ曲げるのは生意気な子どもぐらいで、それも全体から見たら少数です。その少数の生意気な子どもに嫌われたくないから注意しない、というのはおかしな話ですよね(^^)

しっかり注意できるのも、一人前の教師になるために必要なことです。
クラスみんなが気持ちよく学習できる環境作りのために、先生方、怖さに負けずにがんばりましょうね(^^)




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2016年2月13日土曜日

上達するのに必要なことは?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


当校では週3時間がデフォルトで、平日クラスは1.5hが週2回、土曜クラスは3hが週1回です。
なので、土曜クラスは1回で扱う内容が通常の2倍、さらに前回やってから1週間間があいてしまうというちょっと不利な条件です。平日仕事で来られない社会人も多くいらっしゃいます。


本日午前のクラス。
来週テストなので、今日は復習を中心にしました。
ですが、同じ課の内容で以前学習したことを忘れてしまっていました。
もう一度教科書を見て確認すると、「あ~!」と思い出していましたが、「ずーっと前にやったことだから覚えてられないよ!」とその学習者。

ですから!
少しでも忘れたことを思い出すために、もしくは忘却曲線をゆるやかにするために、こちらは宿題というものを出しているわけです。
それを全くやらないのなら、やっぱりどんな人だって忘れるでしょう。

そして、この発言をきっかけに、私は学習者が上達するための条件について考えました。


① 教師の教授能力
  まずはきちんと理解できるようにポイントを押さえた分かりやすい導入・説明、そしてクラス内でできるだけ記憶に残るような練習を提供すること。

② ターゲットに触れる機会が多いこと
  ここでターゲットは日本語のことです。語学学習は特に、一気に大量にやるより毎日少しずつでも触れていた方が忘れにくいし、定着しやすいです。そういう意味では平日クラスの方が週2回あるので、あまり忘れていないうちにまたクラスで日本語に触れることができます。
  さらに、宿題を出すことによって、クラスに来なくても習ったことを思い出す機会を作ります。

③ 学習者のやる気
  なんといってもこれが一番重要事項です。
  いくら先生の教え方がよくても、宿題をたくさん出しても、学習者がやる気にならなければ元も子もないのです。上述の学習者は、「仕事が忙しくて」と宿題を全然やってきていませんでした。本当にそうなのでしょうが、それはつまり、本気で日本語が上手になりたいとは思っていない、優先度が高くない、ということです。やる気がないから宿題をしない、やる気がないから覚えられないのです。本気で上手になりたければ、少しの空いた時間にでもちょこちょこと宿題を進めることができるでしょうし、クラスに来る前に少しでも復習することができるでしょう。


正直な所、とーーーっても頭がよくて、1回聞いたらすぐに覚えて忘れない、急に話を振られても習ったばかりの文法ですぐさま返事できる、と言う人なら、宿題をやらなくってもいいわけです。要は、できるようになればいいわけですから。
でも、そんな天才はほとんどいなくて、みんなコツコツ反復練習を続けて身に着けているのですよね。

①②は教師サイドでコントロールできることですが、③については・・・。
でも、教師の働き掛けやクラス運営で、うまくやれば少しくらいならやる気を上げることができると思うのです。それが私の永遠の研究テーマでもありますが。

とにかく、学習者が本気で上達したいと願い、やる気にならない以上、上達はありえません。
宿題をするもしないも、それが原因で課テストに合格するもしないも、全部学習者の責任です。

上達したいなら、とにかく練習してください。  

冷たいようですが、これが全てです。
勉強するのは、学習者自身です。
これが「教師はお手伝いしかできない」の本当の意味です。
自分のしたことが自分に返ってくるので、サボったらサボったなりの、本気なら本気なりの結果がついてくるのです。

来週のテストまでに、それに気づいて勉強してくれるのでしょうか?心配です(*_*)





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2016年2月5日金曜日

テストラッシュです。

ちょっと最近ブログが書けていません。
今週はテストラッシュで、追試者もいて、対応に追われています。
とりあえず、今週は仕事モードということで。 
書きたいことはいっぱいあるので、落ち着いたらまた記事アップします。




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2016年1月29日金曜日

感情を見つめて得た気づき。日本語教師としての私が大切にしているもの3つ。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


頭では理解したつもりでも、実践ではそううまくはいかないってこと、ありますよね。 今回はそんなお話です。

最近感情を大きく使うことが続きました。

以前ネガティブな感情から学ぶことという記事を書きましたが、今回「どうして私はあんなに感情が動いたのだろう」と後日自分の気持ちを見つめることで、学びが多くありました。

私は「教師は自己成長し続けなければいけないものだ」という信条を持っているようです。

「〜ねばならない」「〜でなければいけない」ことなんて、ホントはないんですけどね。 そのために過去に自分で自分に制限を課したり、目標を課したり、自己投資したりして自分を向上させるべくがんばってきました。M(笑)かと思うほどけっこうストイックだったと思います。先日も書きましたが、私は成長することにものすごく喜びを感じるタイプの人間です(関連記事→クラスの満足度は生徒のモチベーションを左右する)。その自負があるため、それができない、もしくはしない人を見ると、ものすごくイライラしたり感情的になるようです。それはお相手に自分がしてきたのと同じようにすることを無意識に求め、期待しているからなのです。(関連記事→目から鱗!人に優しくしたければ、まずは自分に優しくするべし )。
 
その人にはその人の考え方や価値観があって、私とは違う。
頭では分かっているつもりでしたが、感情が大きく動いたということは、本当に「つもり」なだけで、その違いを受け入れるまでには至っていなかったということでしょう。 でもやっぱり人にモノを教えるという仕事上、私は教師の勉強と成長は必要不可欠だと思います。それは私が大切にして実践していけばいいことで、これからそれを人に期待したり押し付けたりするのはやめようと思います。(いつも同じようなこと言ってる気がしますが^^;)
 
また、価値観の違いにもいろいろあります。
  私が学習者に達成感や成長する喜びやintellectualな楽しみを与える授業を目標としている教師なら、学習者が授業の間ひたすら楽しむ(enjoy,fun)ことや日本語に触れる歓びを味わってもらうことに重点を置く先生もいらっしゃることでしょう。
 
では価値観の違う人と、どうやって一緒に仕事をしていけばいいか?
 ここです。
これを突き詰めて、もう一つ分かったことがありました。
 
私は「学習者のことを想って授業作りをしているか 」ということを一番大切に思っているようです。

先程挙げたの教師の自己成長も、いうなれば学習者に少しでもいい授業を提供するためです。
学習者あっての教師。
日本語を学びたいと言ってくれる人がいるからこそ私たちの仕事があるわけで、その感謝の気持ちを忘れてはいけませんし、その学習者のニーズを満たすために私たちはいるのだと思っています。
ですから、語学を上達させたいという学習者はもちろん、たとえば日本語は実はあまり覚える気がなくてただその時間を楽しめればいい、という学習者のために、日本語を使ってひたすらfun!を追求した授業を提供する先生がいらっしゃるならそれはまったくもってOKなわけです。
要は、学習者のニーズを満たすために、必死で考えて準備する先生なら、そういう情熱がある方なら、きっと一緒に仕事していけると思いますし、学ぶところも多いと思います。見ている方向が同じですから。
 
しかし逆に、「ラクにお金もらいたいだけだから、テキトーでいい」とか「学習者の満足度なんて興味ない」などと考えている方がいらっしゃるとしたら、きっと一緒にお仕事できないと思います。お互い違和感感じまくりで、居心地悪いはずですし。
その方に少しでも「教えるの上手になりたい」という気持ちがあるなら別ですよ?
でも「教案なし、もしくはあっても使い回し、時間よ速く過ぎてくれ」なんて方とは、もし同じ職場だったとしても、きっとお互い距離を置いてしまうと思います。ここまで価値観がずれていたら、同じ方を見ては進めませんから。
「引き寄せの法則」でも、同じ波動同士は引かれあい、そうじゃないもの同士は離れていくと言っていますし、これは自然なことなんだと思います。
 
さらにいえば「今ここの日本語学習環境を少しでもよくしたい」ということもいつも考えているようです。
これは協力隊魂とでもいいましょうか、コスタリカ以来すっかり潜在意識に刷り込まれてしまいました。
 
なんのために自分は今ここにいるのか。
今ここで自分がしなければならないことは何か。
今ここでの自分の役割とは。
今ここで自分に何ができるか。
 
状況を分析し、情報を集め、最大限に改善できる方法を考えます。
タイミングや使える資源も考えます。優先順位も順番も考えます。
周りからの評価とか、人からどう思われるかとか、成功とか、そういうのを気にすると最初の目的とずれてくるので、見返りを求めないボランティア精神といいますか、自分の仕事の軸となるものをしっかり確立しなければなりません。 
信念、軸があれば、考えも言葉も行動も一貫していてブレがありません。 
ブレがなければ、人の信用を得られます。 
反対に信念のない軽はずみな言動、つじつまが合わない言動などは、信用を失います。 
周囲との有機的なかかわりを持つ一人の人間としての役割、自分のやったことが周りに与える影響、それは少しでも状況をよくすることができているか、そういうことも仕事をする上でしっかり考え、そして行動しなければと思っています。


感情を大きく使って非常にエネルギーを使って疲れたのですが、その分大きな気づきと学びをもたらしてくれました。そしてそんな時に自分がどのようになる傾向があるのかも。 
きっと、今、このタイミングで、私に必要な学びはこれだったのだと思います。
小さな一歩だけど、これでまた一つ自分を知ることができました(^^)




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2016年1月24日日曜日

大きな成功、細部に宿る~日本一のエンターテイナーから学んだこと

最近の大きな話題と言えばSMAPの解散危機報道。
1月18日の生放送をネットで見てどうも解散はしないらしいと知るまで、毎日「どうなるんだろうね?」と友人と話していました。
熱烈なSMAPファンというわけではありませんが、彼らの番組はそれなりに見てました。 わりと同年代なので、彼らの活躍する姿(個人でもグループでも)に元気をもらっていました。

そして休みの今日、きっと解散を回避するためにファンがアップしたのであろういろんな映像やインタビューをゆっくり見ることができて、あらためて彼らのやってきたことはすごいな~と。
 一人一人が「世界に一つだけの花」を見事に咲かせているし、もちろん5人集まってもすばらしい。
見えるところだけでもすごいのに、一流エンターテイナー、やっぱ見えないところでも一流。 
今日初めて中居くんがライブのプロデュース(振りや音作り)を長いこと一人でやってきたということを知りました。 彼のライブやテレビに対する想いやこだわりを知って、心に響いたことがたくさんあったので、備忘録として書き記しておきます。 
これ、ライブ・本番→授業、お客さん・みなさん→学習者、というように、自分の仕事に置き換えて言い換えてみると、本当に身が引き締まります。

・(中居君は)他のメンバーに見えないところで、何年も一人で(ライブの曲作りを)やっていた。 
・ライブは結果。本番がよければその過程は正直どうでもいい。お客さんには関係ないことだから、別に明かすようなことでもない。
・ライブには正解がない。だからすっごい考える。
・ライブは、できるまでが好き。つらいけど。
・すべてはお客さんに喜んでもらうために。 
・ハンパなモノを作ってもハンパなモノしか残らないのならば、なにかみなさんの記憶に残るモノを。ちょっと限界に挑戦しよっかと。 
・自分にはどれだけのハングリー精神があるのか、ちょっと自分で自分を試したくなった。 
・基本は自分たちが楽しいとか楽しみたいとか自分たちが面白いもの、というよりも、とにかく見ている人が「やっぱ面白いな」って思ってもらえるようなもの 
・このままステージでぶっ倒れたら、これ本望かもって一瞬頭よぎった。 
・いいモノ作ろうと思うと、もう本当にキリがない。 
・自分はそう思ってないけど、周りみんなが「細かい」って。一秒差にこだわるのは、やっぱ細かいかな。 
・見返りとか評価とか手柄とかばっかりを追い求めていたら絶対足並みがそろわなくなるから、私利私欲なく、とにかくいいモノ作るためにがんばりましょうと。 
・「大きな成功、細部に宿る」。とにかく細かいところまで詰めてやる。細かいところができなくて全部がざっくりになっちゃうと、どうしてもゆがんでしまうから、やるにはしっかり根拠がないとおかしいわけで。根拠が濁るということは結果も濁って、結果が濁るということは全体的に全部フォーカスがぶれてしまう。だから細かい根拠と説得力がある理由というのが1個1個大事になる。


中居君のすごいところは、マルチタレントですごい努力も苦労もしているのに、それを決してひけらかさないこと、そして他のメンバーや「SMAP」を心から尊敬していること、そして謙虚なこと。

私も「大きな成功、細部に宿る」を胸に、謙虚さを忘れずに、自分の仕事一つ一つに丁寧に取り組んでいきたいと思いました。

2016年1月18日月曜日

内発的動機づけを高める方法~仲間がいるからがんばれる!

授業開始から1週間ちょっとたちました。
平日クラスは週3日、土曜クラスも2度目の授業を終え、クラスメートとも打ち解けてきたようで、休み時間に楽しそうなおしゃべりの声が聞こえてきます。 
こうなったら一安心。クラスメートとの関係性は、今後の学習の継続に大きな影響を与えるからです。

ここでちょっと動機づけのお話。 
動機づけといえば、よく外発的動機づけと内発的動機づけに分けられて考えられがちですが、そこに関係してくるもので自己決定理論というものがあります。自己決定理論では、動機づけを自己決定の度合いによる連続体とみなし、たとえ外発的に動機づけられている場合でも、どれだけ自分にとって価値があるか、重要だと考えるか、という「内在化」によって自己決定的、つまり内発的動機づけに近づく、変わりえる、という考え方をしています。

内発的動機づけを促進するには次の3つの欲求が満たされることが必要だと言われています。 
①自立性(自分で決めていると感じること)
②有能感(自分はできる、と自信が持てること) 
③関係性(仲間がいること。いい関係が築けていること)

クラスメイトと仲良くなって、一緒に支えあって勉強することができるというのは内発的動機づけにとってとても重要なこと。 
一人ではつらくて嫌になる地味~な作業も、例えば追試になって誰かの助けが必要なときも、支えてくれるクラスメイトがいれば乗り越えられるというもの。何より、同じ興味・関心を持っている仲間がいるってだけで、「一人じゃない」って思えますよね。

先週土曜に始まったばかりのBasico1クラスは、ちょっと理解が遅い学習者を周りみんなで助けてあげていました。

上級クラスでは、前の課のテストに合格しなければクラスに復帰できないAさんのために、ずっとクラスに来ているBさんが、夜スカイプで勉強を手伝っていたそうです。Bさん、普段寝るのは夜9時ぐらいと早いのですが、Aさんの仕事が終わるのが遅いため、それに付き合って10時から眠い目をこすりながら手伝ったそうなんです。
 おかげでAさんは一発でテストに合格できました。

初級後半のある学習者Cは、明らかに学習者Dが来ているから続けているようなもので、学習者Dが万が一クラスに来ないようなことになれば学習者Cも確実に来なくなるでしょう。

初級中盤のあるクラスでは、休み時間に連れ立っておやつを買いに行くのが何よりも楽しみな様子。授業後もよく一緒にケーキ屋やらアイスクリーム屋やら、日本関係のイベントやらに一緒に出掛けて行ってます。

ライバルや仲間の存在って、本当にすごいですよね。力を何倍にもするし、心も強くなります。 
同じ興味を持って集まった者同士、ぜひ支えあって、いい関係を、できれば一生モノの友情を築いてほしいなぁ、と思います。
そしてずっと、日本語を勉強し続けてね(^_-)ー☆

2016年1月12日火曜日

全てのクラス開講&一教師の反省

本日火曜日でもって、すべてのクラスが開講しました。
これで全員と会えました(実は2人明日のクラスから合流なのでまだですが)。 
午前には夏休みスペシャルの子供向けクラスも開かれました(担当は私じゃありませんが)。

今日担当した2つのクラスは、見事に復習していませんでした(T-T) 
ので、復習だけにずいぶん時間がとられてしまいました。 
なぜクラスの前に、忘れていること確実の前の課を復習してこないんだろう?学校でやるからいいか、と思っているのか?とちょっとイラッとして、そしてふと我を振り返りました。

私は去年からよく学習者に言っていることを自分でできているのでしょうか?

教師だって、授業前に復習が必要ですよね?教案や教具を見直す作業。
私はいつも新しい課が始まる前に教案を見直すんですが、毎回「なんでこんなしょぼい教案でクラスができたんだろう?」と情けなくなります。私の場合、教案改定は毎回必須ですね。ひどい課なんてすでに第4版ぐらいになってます。教材も結構入れ替えしてます。使いづらかったものを不採用にし、その代わりに新しいアクティビティ入れてみるとか。
教師もクラスが始まる前に、教案見直しと言う名の復習、大切です。
教案見直して改訂するたびにいい授業ができるようになっていると思えば、自分もまだまだ成長しているんだと感じられますしね。

復習に関してはまあできているとして、他のことはどうでしょう? 
例えば声に出して練習するんだよ、と言っているのに自分はスペイン語の文型を声に出して練習していない。 
この単語、全部覚えてきてね、と言っているのに、自分はスペイン語の新しい単語、全然覚えていない。 
「忙しかったから」「仕事があって」などの理由は「言い訳無用」と受け付けないのに、自分もできない理由に同じことを挙げる。

できてないことばかりです(^^;) 
ので、これからは謙虚に、自分も学習者である自覚を持って、自分が学習者に言ったことは自分もやる気持ちで今年は頑張りたいと思います。

2016年1月7日木曜日

中級以上のクラスに新たに取り入れる会話上達法

去年の最後の中級の授業。
正確には初級から中級への橋渡し期間が終了し、新年から本格的に中級教材を使っての授業が始まる学習者たちに、中級の勉強は初級と違うということを話していたときのこと。
そのときいた2人の学習者に、ものすごい本気の目で訴えられたんです。

「もっと話せるようになりたい」と。

一人は、頭で理解していても口から出るまでものすごく時間がかかります。
一人は、ある程度のスピードで話すけど文法的なミスが目立ちます。
でも、二人とも想いは一緒。
ついでに言うなら教師も一緒。

そこで私は真剣に、じっくり考えました。


ただやみくもに話すだけでもダメ。文法的にも正しく、かつ即座に反応できるようにするにはどうしたらいいか?
   ↓
正しい例文の蓄積(文法、音韻ともにナチュラルなもの)が必要
   ↓
耳と口で反復練習することにより、知識としてではなく技術として身に着く
   ↓
シャドーイングがいいのでは?


ということで、中級以降のクラスでシャドーイングを取り入れてみることにしました。 
シャドーイングの効果については、もうすでにたくさんの研究報告がされているので、みなさんご存じの通り。 発音や流暢さだけでなく、文法力、語彙力、聴解力も伸びますし、なにより正しい文が口からすんなり出てくるようになるので、学習者たちの願いをかなえるには最適な練習方法かと。 
テキストは、市販されている日本語学習者用シャドーイング教材を使用します。 
毎回の授業のほんの数分から十数分、シャドーイングの練習や到達度を見るのに時間を使うだけなら、進度にもそれほど影響は出ませんし、音源があれば自宅でも練習できます。 

そしてせっかくやるなら、評価が伴った方が努力が報われるしやる気も出ます。 
ということで、初級では、各課の会話を暗記して時間内で言う、というのを会話テストにしていますが、中級以降はシャドーイング、もしくはその例文を暗記して言うことを会話テストとして扱うことにします。
とは言っても、シャドーイングはとても負荷が高い練習方法だし地道な練習なので、学習者が途中でくじけないようこちらもしっかりケアしていく必要があります。

実は、シャドーイングを長期間きちんと授業(外)で扱うの、初めてなんです。 単発の練習には使ったことありますが、練習法の一つとしてであって、それで会話力を向上させよう、評価しようとしたことはありません。

でも、学習者の夢実現のためにぜひとも試してみたい。 

なので、もしこれをお読みの方で、なにか注意点やアドバイス等ございましたら、ぜひともコメントよろしくお願いします!

2015年11月28日土曜日

本日のクラスのワンシーン 2015/11/28 学習者から胸キュンの贈り物と教師の役割再考

私は常日頃から与えるよりも何倍もの目に見えないすばらしいプレゼントを学習者から受け取っていると思っています(私はそれを「キラキラパワー」とか「胸キュン」と呼んでいます。)が、それを今日、つくづく感じました。

あ、ちなみに、あと1週間で日本語能力試験(JLPT)です。

まず、今日午前のクラスのある学習者、自習用にあげた問題冊子を着々と消化中。
この学習者、エンジニアとして仕事もバリバリしてるし、大学でも教えるような人で、超多忙。
なのに、それを言い訳にしたりせず、着々と実力をつけてます。
先週末に最後の模擬試験を行ったのですが、それも言われなくてもすでに復習済み。
自力で分からなかったところだけをチェックし、今日質問してきました。

モチベーションの高い学習者は、言われなくても自ら進んで勉強するんですよね。
ここでの教師の役割は、質問にきちんと答えること。


午後のクラスのある学習者は、とにかく明るい!
宿題の間違いを指摘しても「Oh,No」ではなく「あっは~!」 と笑い飛ばすような人。
そして日本語で話そうとします。
語順はスペイン語のそれになること多々あり、語彙もスペイン語になること多々あり。
でも、ストレスなく話したいことを笑顔で話してくれるその姿勢が、とっても嬉しいんです♡
そしてこの学習者との会話は楽しくて、癒されて、気が付くとあっという間に時間が過ぎています。

覚えたことを使って話ができるって楽しいんですよね。
やっぱり知識としてじゃなくてコミュニケーションのために言葉はあるんだなって、思い知らされます。
教師は今が間違いを直す時なのか、とにかく話させる時なのかをきちんと決めて、メリハリをつけなきゃですね。


そして最後の夕方のクラスの学生。
ここはモチベーションハンパないです。
ある学習者はJLPTの勉強のために、先生からもらった分厚い教材のほかに、自分でネットで教材を探してやるほど。
先週授業を休んだのですが、理由は「JLPTの勉強をずっとしていたから」でした。
普段の授業態度にもよると思いますが、私は「どーしても合格したいんです!」と笑顔で答えるこの学習者を叱ることができませんでした。
「通常クラスに来てもJLPTの勉強になるのに~」と言って終わりです。

すごいですよね。自ら定めた目標にむかってひた走るやる気と行動力
ここに教師の出る幕なしです。
「助けて」と言われるまで、ひたすら見守るのみです。

そしてある学習者は、先週一人だったのでまたいろいろ話をしたのですが、そのときに「何か話したいテーマある?」と聞いたところ「あります!でも日本語ですぐには言えないから、スピーチ原稿まとめてきます!」とのことでした。
「じゃあ、スピーチ原稿できたら、いつかチャンスがあったとき(クラスメイトがみんな休んで一人になったとき)に言えるように原稿覚えようか」と話して終わりました。
あ、ちなみにこれ、通常の授業とは全く関係ないことです。
そして今日早速笑顔で「先生、書いてきました~♪」と渡された原稿。
手書きでびっちり2枚分。
しかもタイトル「ホメオパシー療治を利用しない方が良い理由」です。やばい。知識ない・・・(><)
でも、この学習者がどれだけの時間を使ってこの原稿を書いたのか、そこまでして言いたいことであることを思うと、こちらもきちんとしたFBを返さなければ失礼になります。

学習者って、言葉が完璧にはできないだけで、考えていることや知識はこちらよりもはるかにレベル高かったりするんですよね。
そして、本当にやる気のある人って、成績との関係の有無とか「やっても意味ない」とかの損得で動くのではなく、「やってみたい、話してみたい、伝えたい」という純粋な向上心や好奇心で動くんですね。
教師のできることは、(勉強して知識を得て)誠心誠意のFBを返すことですね。

なんか今日は学習者のキラキラパワーがハンパなくて、胸がキュンキュンしっぱなしでした。
彼らが楽しそうにしているのを見てると、私もスペイン語学校に行って勉強したくなってきちゃいました~☆
今は週1回、友人が集まる「スタディーナイト」があるので、そこでやって発散しています。


とにかく、学習者からは本当にいろいろな目に見えない大切な贈り物をもらっています(^^)
私はなんて幸せ者なんでしょう。
今日も全てのことに感謝です☆






2015年11月27日金曜日

恩師の教え

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


私はJICAの青年海外協力隊として2007年から2009年までコスタリカに、そして2010年から2011年までパナマに派遣されていたことがあります。(詳しくは別ブログ「世界をさすらう日本語教師の日々」をご覧ください。)協力隊に参加できたこと、そしてコスタリカやパナマと言ういわゆる孤立環境で、必ずしも必要とされない日本語を楽しそうに学ぶ学習者と出会えたことが、私の日本語教師としてどう進むかの方向付けにもなった重要な分岐点だったと思っております。

それは、ある一人の恩師との出会いを抜きには語れません。
その方は、JICA日本語教師の技術顧問をされています。
もうそれはそれは、放つオーラが圧倒的に違うお方でした。
同じ空間にいるだけで、心がほ~んわかして、自分を認めてもらえてるように感じれて、お話を聞いているだけで涙が出てくるんです。
人間力、ハンパない。

そんな先生が、ついにご退官なさるときがきたと、日本にいる同志が知らせてくれました。
今年は協力隊発足50周年ということもあり、歴代日本語教師隊員約130名が、ご退官の集いに参加されたそうです。
私も日本にいたらぜひとも出席したかったです~(T_T)
これから、例えばまたJICAボランティアに参加したとしても、もう研修で先生にお会いになることはないのかと思うと、寂しくて寂しくてたまらなくなりました。

でも、今日の私があるのは先生のおかげと言ってもいいくらい、私の心には、いつも先生の教えがあるのです。

たとえば、私が自分の活動拠点を日本ではなく、海外に決めたのは、孤立環境にある学習者の役に少しでも立ちたいと思ったからで、それも先生の教え。

たとえば、日本語教師としての「さしすせそ」を教えてくださったのも、先生でした。

協力隊から帰ってきて、調子づいていた私が「私はこれからもボランティアとして生きていきたい。お金のためになんか働きたくない」と言ったことに対して「本気でボランティアでやっていきたいと思うなら、まず自分の生活を支える収入源をどうやって確保するか考えなさい。自分で自分のことがちゃんとできて初めて、そういうことが成り立つのですよ。」と優しく諭してくれました。自分の思い上がりと甘さを知った瞬間でした。

それから、大学院に進み、選んだ研究テーマも、結局先生から教わったことが元でした。

面倒くさがり屋の私が、毎年必ず年賀状をお出しする数少ない方々のお一人です。
それぐらい私にとって義理を欠いてはいけないお方だと思っております。
その年賀のつたない挨拶に、何倍もの量で暖かいメッセージをお書きくださったり、時には「これ読んでごらん」といくつかご著書や記事や推薦図書などを添付してくださったりもしました。
協力隊を離れてもなお、現在に至るまで、私の心のそばには先生がいらっしゃるのです。
今でも「先生にお見せして恥ずかしくない授業ができているか、恥ずかしくない教師に成長できているか」と、いつもどこかで思ってやっています。
先生、私、「いい教師」になれていますか?

最後に、協力隊時代にいただいた先生も大好きな谷川俊太郎さんの詩をご紹介します。
「初心忘れるべからず」。暴走しそうになる私に初心を思い出させてくれる、大切な詩です。


『若さゆえ』
                          谷川俊太郎

差しのべられた細い手
助けようとして君は助けられる
その手に
求めてやまぬひたむきな心
教えようとして君は学ぶ
その心に

(中略)

若さゆえありあまるきみだから
目に見えるものを与えることは出来る
だが目に見えぬものは
ただ受け取るだけ
それが何よりも大切なみやげ
きみの明日


これから先もずっと、先生の教えを胸に歩んでいきます。
先生、本当に長い間、お疲れさまでした。
これからも末永くご指導の程どうぞよろしくお願いいたします☆


【追記】先生は2016年3月末までご在任だそうです。







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