2016年1月29日金曜日

感情を見つめて得た気づき。日本語教師としての私が大切にしているもの3つ。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


頭では理解したつもりでも、実践ではそううまくはいかないってこと、ありますよね。 今回はそんなお話です。

最近感情を大きく使うことが続きました。

以前ネガティブな感情から学ぶことという記事を書きましたが、今回「どうして私はあんなに感情が動いたのだろう」と後日自分の気持ちを見つめることで、学びが多くありました。

私は「教師は自己成長し続けなければいけないものだ」という信条を持っているようです。

「〜ねばならない」「〜でなければいけない」ことなんて、ホントはないんですけどね。 そのために過去に自分で自分に制限を課したり、目標を課したり、自己投資したりして自分を向上させるべくがんばってきました。M(笑)かと思うほどけっこうストイックだったと思います。先日も書きましたが、私は成長することにものすごく喜びを感じるタイプの人間です(関連記事→クラスの満足度は生徒のモチベーションを左右する)。その自負があるため、それができない、もしくはしない人を見ると、ものすごくイライラしたり感情的になるようです。それはお相手に自分がしてきたのと同じようにすることを無意識に求め、期待しているからなのです。(関連記事→目から鱗!人に優しくしたければ、まずは自分に優しくするべし )。
 
その人にはその人の考え方や価値観があって、私とは違う。
頭では分かっているつもりでしたが、感情が大きく動いたということは、本当に「つもり」なだけで、その違いを受け入れるまでには至っていなかったということでしょう。 でもやっぱり人にモノを教えるという仕事上、私は教師の勉強と成長は必要不可欠だと思います。それは私が大切にして実践していけばいいことで、これからそれを人に期待したり押し付けたりするのはやめようと思います。(いつも同じようなこと言ってる気がしますが^^;)
 
また、価値観の違いにもいろいろあります。
  私が学習者に達成感や成長する喜びやintellectualな楽しみを与える授業を目標としている教師なら、学習者が授業の間ひたすら楽しむ(enjoy,fun)ことや日本語に触れる歓びを味わってもらうことに重点を置く先生もいらっしゃることでしょう。
 
では価値観の違う人と、どうやって一緒に仕事をしていけばいいか?
 ここです。
これを突き詰めて、もう一つ分かったことがありました。
 
私は「学習者のことを想って授業作りをしているか 」ということを一番大切に思っているようです。

先程挙げたの教師の自己成長も、いうなれば学習者に少しでもいい授業を提供するためです。
学習者あっての教師。
日本語を学びたいと言ってくれる人がいるからこそ私たちの仕事があるわけで、その感謝の気持ちを忘れてはいけませんし、その学習者のニーズを満たすために私たちはいるのだと思っています。
ですから、語学を上達させたいという学習者はもちろん、たとえば日本語は実はあまり覚える気がなくてただその時間を楽しめればいい、という学習者のために、日本語を使ってひたすらfun!を追求した授業を提供する先生がいらっしゃるならそれはまったくもってOKなわけです。
要は、学習者のニーズを満たすために、必死で考えて準備する先生なら、そういう情熱がある方なら、きっと一緒に仕事していけると思いますし、学ぶところも多いと思います。見ている方向が同じですから。
 
しかし逆に、「ラクにお金もらいたいだけだから、テキトーでいい」とか「学習者の満足度なんて興味ない」などと考えている方がいらっしゃるとしたら、きっと一緒にお仕事できないと思います。お互い違和感感じまくりで、居心地悪いはずですし。
その方に少しでも「教えるの上手になりたい」という気持ちがあるなら別ですよ?
でも「教案なし、もしくはあっても使い回し、時間よ速く過ぎてくれ」なんて方とは、もし同じ職場だったとしても、きっとお互い距離を置いてしまうと思います。ここまで価値観がずれていたら、同じ方を見ては進めませんから。
「引き寄せの法則」でも、同じ波動同士は引かれあい、そうじゃないもの同士は離れていくと言っていますし、これは自然なことなんだと思います。
 
さらにいえば「今ここの日本語学習環境を少しでもよくしたい」ということもいつも考えているようです。
これは協力隊魂とでもいいましょうか、コスタリカ以来すっかり潜在意識に刷り込まれてしまいました。
 
なんのために自分は今ここにいるのか。
今ここで自分がしなければならないことは何か。
今ここでの自分の役割とは。
今ここで自分に何ができるか。
 
状況を分析し、情報を集め、最大限に改善できる方法を考えます。
タイミングや使える資源も考えます。優先順位も順番も考えます。
周りからの評価とか、人からどう思われるかとか、成功とか、そういうのを気にすると最初の目的とずれてくるので、見返りを求めないボランティア精神といいますか、自分の仕事の軸となるものをしっかり確立しなければなりません。 
信念、軸があれば、考えも言葉も行動も一貫していてブレがありません。 
ブレがなければ、人の信用を得られます。 
反対に信念のない軽はずみな言動、つじつまが合わない言動などは、信用を失います。 
周囲との有機的なかかわりを持つ一人の人間としての役割、自分のやったことが周りに与える影響、それは少しでも状況をよくすることができているか、そういうことも仕事をする上でしっかり考え、そして行動しなければと思っています。


感情を大きく使って非常にエネルギーを使って疲れたのですが、その分大きな気づきと学びをもたらしてくれました。そしてそんな時に自分がどのようになる傾向があるのかも。 
きっと、今、このタイミングで、私に必要な学びはこれだったのだと思います。
小さな一歩だけど、これでまた一つ自分を知ることができました(^^)




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