2016年3月29日火曜日

勉強しない10代男子、こうしたら勉強しました。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
セマナ・サンタが空けて、授業再開しました(^^)

クラスに参加さえしていれば日本語が上手になるか?一日の授業時間によっても変わってくると思いますが、週2回、合計3時間だけでは覚えるより忘れることのほうが多いように思います。忘却防止や定着を促すために、やっぱり授業時間外での勉強が必要になってきますね。

ある学習者がいます。
まだ10代、思春期真っ盛りの男の子。
クラスは好きで来るのですが、なにせ家庭学習が嫌い(←ですよね、ふつう)。
宿題より、楽しいこと優先。ラク優先。
でも、落第はやだ。

おかげで習ったことが定着せず、追試通り越して追々試で、これで合格できなかったら今のクラスで続けることは出来ない、という崖っぷちまで来ました。


基本私は「どんな人生もすべてその人の決定。その人の人生、その人の責任。」という考えなので、いくらこちら(教師)が言っても、宿題や勉強をするもしないも、実は本人の自由だと思っています。たとえば、あまり勉強しなくても一発で分かる人がいるとして、全然宿題をしなくてもテストに合格すればOKです。でもそんな人はほとんどいなくて、普通の人が語学を習得するのにはやはりそれなりの努力(宿題、勉強)が必要となってきます。ですがそれを「やらない」と決めたなら、その原因から導かれる結果(習得が不十分、追試、進級できない)も、全て本人の責任です。

勉強すれば進級できるのははもちろんのこと上手にだってなるし、褒められることもあるでしょう。
勉強しなければ進級できないだけでなくなかなか上手にもなりませんし、叱られることもあるでしょう。

全ては本人が導いた結果であり、自己責任です。以上!


・・・と、普段なら放置なのですが、そこは10代、ちょっと「自己責任」を取れるほど中身が熟していません。「こうすれば、こうなる」という関係性が、きちんと理解できていないのかも。
(もちろん同じ10代でも、ちゃんと宿題をやる子も、因果関係を理解している子もいます)
まだ未成年ですから、追々試になったことは親にも連絡して知らせました。


そしてセマナ・サンタが空けた今日、この学習者の追々試だったのですが、なんと結果は90%を超える好成績で合格\(◎o◎)/


どうしてこの学習者はこんないい成績が取れたのでしょうか?
自分でヤバイと気づいて勉強したのでしょうか?


一緒に来ている兄弟に聞いたところ、お母さんに叱られて、罰としてテレビゲームを取り上げられたそうです。そしてお母さんに言われたとおり、毎日この兄弟に助けてもらいながら勉強したそうです。

10代男子が本気で勉強に取り組んだ理由、それはお母さんに叱られたから(^_^;)
なんのオチもないネタ明かしですみません・・・。
でもこれが現実です(^∀^;)
なんだかんだ言って子どもなのです。
でもきちんと叱ってくれる親御さんだったので、最悪の事態は免れることができました。


本人テスト結果を見てすごく嬉しそうだったので、きっと今回は「勉強した!」という自信があったのでしょう。
こちらとしてはその「頑張ったら報われる」という因果関係を、その嬉しい気持ちを忘れないで、内発的動機づけに近づけてほしいのですがね…と、これは理想(^^)





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